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J-GLOBAL ID:201702262345065677   整理番号:17A1455774

河川水中の懸濁粒子からの海水による放射性セシウムの脱着【Powered by NICT】

Desorption of radioactive cesium by seawater from the suspended particles in river water
著者 (7件):
資料名:
巻: 185  ページ: 806-815  発行年: 2017年 
JST資料番号: E0843A  ISSN: 0045-6535  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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2011年,福島第一原子力発電所の事故は,環境中に放射性セシウムを分散させ,土地,河川,海を汚染する。セシウムは粘土鉱物の層間に吸着され,内部球錯体を形成するために粘土鉱物を含む懸濁粒子は,河川から海洋への放射性セシウムの輸送媒体である。本研究では,河川水に懸濁した粘土粒子からの放射性セシウムの吸着と脱着挙動を調べた。放射性セシウム吸着と脱着実験は~137Csトレーサを用いたバッチ法を用いて浮遊粒子状の二種類を用いて行った。脱着実験前に行ったセシウム吸着処理では,1.3nM(10~ 9 mol/L)の全セシウム濃度([~百三十三百三十七Cs~+]全)を有するシミュレートされた河川水を使用した。脱着実験は主に固液比0.17g/Lで実施した。脱着剤は福島第一原子力発電所,人工海水,NaCl,KCl,NH_4Cl,~133CsClの溶液,超純水の北10kmで採取した天然海水であった。懸濁粒子中の前負荷セシウム濃度に依存する,脱着挙動も調べた。懸濁粒子,約1000ng/g負荷したセシウムを含むを用いたセシウム脱着実験に基づいて,各脱着剤のためのセシウム脱着比の順序は1M NaCl(80%)>470mM NaCl(65%)>1M KCl(30%)≒海水(天然海水~醍醐人工海水)>1M NH_4Cl(20%)>1M~133CsCl(15%)≫超純水(2%)と決定した。さらに,興味ある結果が得られた:470mM NaCl溶液中で脱着比は海水のそれよりもはるかに高く,Na~+濃度は同じであった。これらの結果は,セシウム脱着機構は,単純なイオン交換反応ではなく,懸濁粒子中の粘土鉱物の構造変化と強く関係していることを示した。水和Na~+イオンは,粘土鉱物の層間距離を拡張し,セシウムの容易な脱着をもたらした;対照的に,脱水K~+イオンは層間距離を減少させ,セシウムの脱離を阻害した。結論として,懸濁粒子からのセシウムの脱離はナトリウムとカリウムイオンの存在と懸濁粒子中の前負荷セシウム濃度によって制御される。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (3件):
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その他の汚染原因物質  ,  環境の汚染及び防止  ,  土壌汚染 
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