抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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生の体験としての「証言」から学べることは何かを明らかにするため,宮城県東松島市が発刊した「東日本大震災の証言」に掲載されている証言を分析した。その結果,同誌では,津波からの避難や,避難所での生活に至る過程の内容の証言が多いことがわかった。このほか,ボランティアや支援への感謝,人のつながりや助け合いの重要性について,仕事の再開に関する趣旨の証言が多かった。これらの証言は,災害の「事例」(災害事例)である。これと対をなすものとして,事例調査や研究が積み重なってできた災害の「科学」(災害科学)を位置づけたい。両者をバランスよく学ぶことで,両者の得意な部分と不得意な部分を相互に補うことができる。