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J-GLOBAL ID：201702262580168595   整理番号：17A0684291

動的分布モデルを用いたシマフクロウの個体群再生計画下における分布拡大予測

Projecting range expansions of Blakiston’s fish owl under conservation activities using dynamic distribution model

著者 (8件)： 吉井千晶 (北大) ,  山浦悠一 (北大) ,  山浦悠一 (森林総合研) ,  小林慶子 (北大) ,  竹中健 (シマフクロウ環境研究会) ,  赤坂卓美 (北大) ,  赤坂卓美 (帯広畜産大) ,  中村太士 (北大)
資料名： 保全生態学研究  (Japanese Journal of Conservation Ecology)
巻： 22  号： 1  ページ： 105-120  発行年： 2017年05月30日 
JST資料番号： L4819A  ISSN： 1342-4327  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北海道に生息する希少種シマフクロウKetupa blakistoni blakistoniの個体数は,近年,保護活動の成果により回復過程にある。今後は道東地域に集中,過密化する個体群を分散させる必要がある。本研究では,まず,シマフクロウの分布が安定した地域を対象にシマフクロウの静的な広域分布モデルを構築した。この静的分布モデルを元に,シマフクロウの分散を考慮した動的分布モデルを構築し,複数の環境変化・保全シナリオ下でのシマフクロウの将来の分布の変化を予測した。静的分布モデルの解析の結果,河川沿いの天然林面積が大きく河川長が大きな地域はシマフクロウにとって好適だと推定された。動的分布モデルの予測の結果,本種の分布拡大のためには繁殖成功率の上昇が重要であることが示された。また,根釧個体群の分布拡大は困難であること,現在生息地ではない夕張山地への個体群の拡大が予測された。しかし,静的分布モデルの説明力は高くなく,将来分布の予測にばらつきが大きかったことから,実際のシマフクロウの分布拡大過程に応じた柔軟な保全計画を立てることが重要であろう。(著者抄録)

シソーラス用語： *フクロウ類 ,  解析モデル ,  *個体群 ,  *生息分布 ,  生息場所 ,  生息環境 ,  数 ,  解析 ,  地図作成 ,  生態学 ,  生息密度 ,  北海道 ,  スケジューリング ,  *自然保護
準シソーラス用語： シナリオ分析 ,  *シマフクロウ ,  個体群生態学 ,  個体数 ,  生息分布図作成 ,  動的分布モデル ,  保全計画

分類 (2件)： 個体群生態学  (EE03030S) ,  自然保護  (SB06000L)

タイトルに関連する用語 (7件)： 分布モデル ,  シマフクロウ ,  個体群 ,  計画 ,  分布 ,  拡大 ,  予測