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J-GLOBAL ID:201702262939184281   整理番号:17A1407166

SGLT2阻害剤であるルセオグリフロジンは,糖尿病のアポE KOマウスにおいて迅速に大動脈の炎症関連遺伝子のmRNAレベルを正常化し,アテローム性動脈硬化症を抑制するが,脂肪代謝関連遺伝子のmRNAレベルの正常化は行わない

The SGLT2 Inhibitor Luseogliflozin Rapidly Normalizes Aortic mRNA Levels of Inflammation-Related but Not Lipid-Metabolism-Related Genes and Suppresses Atherosclerosis in Diabetic ApoE KO Mice
著者 (15件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年08月 
JST資料番号: U7038A  ISSN: 1422-0067  CODEN: IJMCFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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最近の臨床研究からは,ナトリウムグルコースコトランスポーター2(SGLT2)阻害剤による糖尿病患者の治療は,心血管疾患の発症を低減させることが示されている。本研究では,ニコチンアミドおよびストレプトゾトシン(NA/STZ)処置アポE KOマウスを用い,SGLT2阻害剤であるルセオグリフロジンの短期間処置(7日間)の,大動脈におけるアテローム性動脈硬化症関連のmRNAレベルへの影響を調べ,また,アテローム性動脈硬化症の進行に対する長期間(6か月)の影響を調べた。8週間齢のアポE KOマウスをNA/STZ処置し,糖尿病を誘導し,ルセオグリフロジンで処置する/しないの2つのグループへ分けた。ルセオグリフロジン投与開始の7日後に,大動脈におけるアテローム性動脈硬化症関連mRNAのレベルを,以下の4つのグループ間で比較した。すなわち,野生型C57/BL6J,アポE KOマウスそのもの,ルセオグリフロジン処置を行った/行わないNA/STZ処置アポE KOマウス,である。短期間のルセオグリフロジン処置では,NA/STZ処置アポE KOマウス中のF4/80,TNFα,IL1β,IL6,ICAM-1,PECAM1,MMP2,およびMMP9等の炎症関連遺伝子の発現が,正常化されたことが示された(これらの遺伝子の発現は,処置を行わないアポE KOマウスに比べて,NA/STZ処置マウスでは高い)。一方,脂質代謝関連遺伝子は,ルセオグリフロジン処置により,一般的に影響を受けていなかった。さらに,6か月間のルセオグリフロジン処置を行ったところ,ルセオグリフロジン処置マウスでは,NA/STZ処置アポE KOマウスの大動脈における重篤で広範囲のアテローム性動脈硬化変化とは異なり,アテローム性動脈硬化症の進行が抑えられていた。また,ここでは,HDL,LDL,およびトリグリセリドレベル等の血清中の脂質パラメータへの影響は無かった。ルセオグリフロジンは,治療の開始後,迅速に,大動脈における炎症関連遺伝子のmRNAレベルを正常化させるが,脂質関連遺伝子には影響を与えないことから,このSGLT2阻害剤の抗アテローム性動脈硬化作用は,たぶん,高脂血症ではなく炎症の防止により,迅速に現れるものと思われる。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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循環系の基礎医学  ,  血管系  ,  糖質代謝作用薬の基礎研究 
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