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J-GLOBAL ID:201702263668857521   整理番号:17A0568784

ニホンナシ‘幸水’における発芽不良障害の発生は秋冬期の家畜ふん堆肥を通じた窒素施用が関係している

Application of Livestock Waste Compost as a Source of Nitrogen Supplementation during the Fall-winter Season Causes Dead Flower Buds in Japanese Pear ‘Kosui’
著者 (8件):
資料名:
巻: 86  号:ページ: 19-25(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: F0626A  ISSN: 2189-0102  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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九州各県では,近年,ニホンナシ‘幸水’の露地栽培において芽枯れを主症状とする発芽不良障害が多発している.今回,発芽不良障害の発生要因を明らかにするために,冬期を中心とした家畜ふん堆肥および化学肥料を通じた窒素施用の影響をポット樹および露地栽培樹を用いて試験を行った.秋冬期の高温条件を再現した温室ハウス内のポット樹で冬期の窒素施肥が発芽不良障害の発生に及ぼす影響について調査したのに続き,露地栽培樹において,秋冬期の家畜ふん堆肥を通じた窒素施用よる発芽不良障害の発生程度に及ぼす影響を,混合芽の耐凍性,全窒素含量および全糖含量の点から調査した.ポット樹において,12 月および 1 月に施肥を行うことにより,発芽不良障害の発生率が有意に高くなった.露地栽培樹において,秋冬期に家畜ふん堆肥を施用することにより,耐凍性は有意に低下し,発芽不良障害の発生程度は有意に増加した.混合芽の全窒素含量は家畜ふん堆肥を施用することにより,有意に高い状態が維持された.一方,混合芽の全糖含量と耐凍性との関連性は必ずしも見出せなかった.この点については,今後,更に検討する必要がある.以上の結果より,秋冬期の家畜ふん堆肥の施用により,冬期における全窒素含量が高くなることにより,厳冬期においても十分に耐凍性が高まらず,結果的に発芽不良障害の発生を助長しているものと考えられた.(翻訳著者抄録)
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著者キーワード (3件):
分類 (2件):
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果樹  ,  植物の栄養障害 
引用文献 (16件):
  • Banno, K., S. Hayashi and K. Tanabe. 1982. Physiological studies on flower bud formation of Japanese pear. 1. Flower bud formation and changes in endogenous growth regulators of ‘Shinsui’ and ‘Hosui’ pears. Fac. Agric. Tottori. Univ. Bull. 34: 1-7 (In Japanese with English abstract).
  • Banno, K., S. Hayashi and K. Tanabe. 1986. Morphological and histological studies on flower bud differentiation and development in Japanese pear. J. Japan. Soc. Hort. Sci. 55: 258-265.
  • Bittenbender, H. C. and G. S. Howell, Jr. 1974. Adaptation of the Spearman-Kärber method of estimating the T50 of cold stressed flower buds. J. Amer. Soc. Hort. Sci. 99: 187-189.
  • Fujita, Y. 2014. A manuring practice that supports consistent production and environmental preservation of Japanese pear. Kajitsu Nippon 69: 54-58 (In Japanese).
  • Honjo, H. and M. Omura. 1987. Seasonal changes in cold hardiness of Japanse pear. J. Agric. Meteorol. 43: 143-146 (In Japanese).
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