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J-GLOBAL ID：201702264365253746   整理番号：17A0562558

ミスト状硝酸アルミニウム溶液を用いたSUS316L鋼のレーザ誘起湿式表面改質

著者 (4件)： 江面篤志 (慶応大 大学院) ,  大川弘暉 (慶応大 大学院) ,  片平和俊 (理研) ,  小茂鳥潤 (慶応大)
資料名： 砥粒加工学会誌  (Abrasive Technology)
巻： 61  号： 5  ページ： 269-274  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： L0473A  ISSN： 0914-2703  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,著者らが考案したレーザ誘起湿式改質において,専用の浴槽を使用せず,溶液をミストとして供給する新たなシステムを構築した。オーステナイト系ステンレス鋼(SUS316L)の試験片に対して,ミスト状の硝酸アルミニウム溶液を供給しつつレーザ照射を施し,アルミニウムを含有した改質層の生成を試みた。その結果,溶液に試験片を浸漬してレーザ照射を施す従来の方式と同様に,ミスト供給方式の場合にもAlおよびO成分を含有した改質層が形成されることが明らかとなった。レーザの焦点を試料表面に合わせた状態で処理を施した場合には,改質部内に空孔が多数形成されたが,エネルギ密度を下げる目的で焦点をずらして処理を行った場合には,空孔のほとんど存在しない均質な改質層が形成された。さらに摩擦摩耗試験を実施した結果,ミスト方式を用いて処理された試験片に形成された摩耗痕の幅は未処理材のそれと比較して狭いことが明らかとなった。このことは,提案した処理によりステンレス鋼の耐摩耗性が改善される可能性を示唆するものである。(著者抄録)

シソーラス用語： ミスト ,  水溶液 ,  アルミニウム化合物 ,  硝酸塩 ,  *オーステナイト系ステンレス鋼 ,  レーザ照射 ,  *表面改質 ,  焦点 ,  空孔欠陥 ,  エネルギー密度 ,  摩耗試験 ,  試験片 ,  痕跡 ,  摩耗 ,  *耐摩耗性 ,  湿式法 ,  アルミン酸塩
準シソーラス用語： SUS316L ,  硝酸アルミニウム

分類 (1件)： その他の表面処理  (WC08070F)

引用文献 (21件)：

• 1) W.Glaeser: Materials for Tribology: Tribology Series, (1992), Elsevier.
• 2) S.P.Hannula, P.Nenonen and J.P.Hirvonen: Surface Structure and Properties of Ion-nitrided Austenitic Stainless Steels: Thin Solid Firms, 181(1989), 343.
• 3) Z.Cheng, C.X.Li, H.Dong and T.Bell: Low Temperature Plasma Nitrocarbuising of AISI 316 Austenitic Stainless Steel: Surface and Coatings Tech., 191(2005), 195.
• 4) C.X.Li and T.Bell: Corrosion Properties of Active Screen Plasma Nitrided 316 Austenitic Stainless Steel: Corrosion Sci., 46(2004), 1527.
• 5) F.Borogioli, A.Fossati, E.Galvanetto and T.Bacci: Glow-discharge Nitriding of AISI 316L Austenitic Stainless Steel: Influence of Treatment Temperature: Surface and Coatings Tech., 200(2005), 2474.

タイトルに関連する用語 (6件)： ミスト ,  硝酸アルミニウム ,  溶液 ,  SUS316L ,  レーザ誘起 ,  表面改質