抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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データ量の極めて少ない南半球での荒天航海時のオンボードデータを計測することに成功した。気象状況の不明な点が多かった南半球における荒天航海時の諸特性を明確にするとともに,風および波浪の数値解析による当時の状況再現を様々な条件のもとで実施比較した。数値計算で必要となるデータに関しては,欧州が公開している再解析データベースERA interimと米国の解析データNCEP-FNLを用い,観測データが少なく,精度検証が困難とされていた南半球海域での風および波浪の計算結果を比較した。さらにこれらを入力とした航海中の船体応答を,利用実績の高い耐航性モデルであるEUT(Enhanced Unified Theory)およびNSM(New Strip Method)で求め,計算された船体位置における波浪の方向スペクトルとの線形重ね合わせにより船体運動を推定した。以上の結果より,南半球の荒天状況におけるウェザールーティングに必要とされる高精度の推定可能性について,総合的に考察を行った。最後に,得られた結論を8項目に要約した。