文献

J-GLOBAL ID：201702266240824014   整理番号：17A0680869

交通流の変分原理に基づく系統信号路線の期待遅れ評価法

著者 (4件)： 和田健太郎 (東京大学 生産技術研究所) ,  臼井健人 (名古屋鉄道株式会社) ,  大口敬 (東京大学 生産技術研究所) ,  井料(浅野)美帆 (東京大学 生産技術研究所)
資料名： 土木学会論文集 D3(土木計画学)(Web)  (土木計画学研究・論文集(Web))
巻： 73  号： 1  ページ： 85-96(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0202A  ISSN： 2185-6540  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,需要のランダム到着を考慮して,系統信号路線の総遅れ時間の期待値を評価する手法を提案する.この手法は交通流の変分原理(VT)に基づく.需要のランダム到着を考慮したVTでは,交通流ダイナミクスは時空間領域のネットワークにおける確率的な最短経路問題の解として記述されるが,その厳密な求解は困難である.そこで,以下の二つを組み合わせた近似解法を提案する:(i) 最短経路の持つ特性による解(経路)集合の縮小;(ii) Clark近似による多重積分の解析的な評価.モンテカルロ計算との比較を通して,提案手法が精度よく遅れ時間の期待値を計算できることを示す.また,提案手法の有用性を示す応用例として,駒沢通りにおける信号最適化のケース・スタディを示す.(著者抄録)

シソーラス用語： 信号交差点 ,  *遅れ ,  *交通流 ,  *変分原理 ,  路線 ,  *信号 ,  *システム ,  時間 ,  *経路 ,  *期待 ,  *評価 ,  動力学 ,  時空 ,  範囲
準シソーラス用語： *期待遅れ ,  *系統信号路線 ,  交通流ダイナミクス ,  最短経路 ,  時空間領域 ,  遅れ時間 ,  遅れ評価

著者キーワード (5件)： signalized arterial ,  random arrivals ,  expected signal delay ,  variational formulation of kinematic waves ,  Clark approximation

分類 (2件)： 交通管制・規制  (TB01032S) ,  交通調査  (TB01031B)

引用文献 (29件)：

• 1) Cheng, C., Du, Y., Sun, L. and Ji, Y. : Review on theoretical delay estimation model for signalized intersections, Transport Reviews, Vol. 36, No. 4, pp. 479-499, 2016.
• 2) Webster, F. V. : Traffic Signal Settings, Road Research Technical Paper 39, H. M. Stationery Office, 1958.
• 3) Akcelik, R. : Time-Dependent Expressions for Delay, Stop Rate and Queue Length at Traffic Signals, Internal Report AIR 367-1, Australian Road Research Board, 1980.
• 4) Transportation Research Board : Highway Capacity Manual, Volume 3: Interrupted Flow, 2010.
• 5) 越正毅 : 系統交通信号におけるサイクル制御の研究, 土木学会論文報告集, Vol. 241, pp. 125-133, 1975.

タイトルに関連する用語 (7件)： 交通 ,  変分原理 ,  系統 ,  路線 ,  期待 ,  遅れ ,  評価法