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J-GLOBAL ID：201702268901978079   整理番号：17A0514412

DCGEモデルによる社会資本投資政策の世代別帰着便益分析

著者 (2件)： 瀬木俊輔 (京都大学経営管理大学院) ,  小林潔司 (京都大学経営管理大学院)
資料名： 土木学会論文集 D3(土木計画学)(Web)  (土木計画学研究・論文集(Web))
巻： 72  号： 5  ページ： I_353-I_371(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0202A  ISSN： 2185-6540  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,マクロな社会資本投資政策の便益の世代別帰着分布を評価可能な動学的応用一般均衡(DCGE)モデルを構築した.その上で,構築したモデルを我が国に適用し,社会資本投資政策と長寿命化政策について分析を行い以下のような知見を得た.社会資本投資には,その水準を増やすと将来世代の厚生が増加する一方で現在世代の厚生が減少するという世代間厚生のトレードオフの問題が生じる.起債による世代間所得移転はこの問題を効率的に緩和できるが,これは公債残高を一時的に増加させる.長寿命化政策は,現在世代を含む幅広い世代に対して便益をもたらし,損失を受ける世代への補償は現在世代の中だけで行うことが可能である.(著者抄録)

シソーラス用語： *インフラストラクチャー ,  *政策 ,  *利益 ,  分布 ,  公平性 ,  *経済モデル ,  寿命延長 ,  トレードオフ ,  移動 ,  所得 ,  設備投資 ,  財政 ,  年齢
準シソーラス用語： *DCGEモデル ,  応用一般均衡モデル ,  *社会資本 ,  世代間公平性 ,  世代間所得移転 ,  *投資政策 ,  動学的応用一般均衡モデル ,  世代別帰着分布 ,  世代別帰着便益

著者キーワード (4件)： dynamic computable general equilibrium model ,  overlapping generations model ,  inter-generational benefit distribution ,  life-extension of infrastructure

分類 (2件)： 産業経済  (KA02000Y) ,  建設工学一般  (RA01011A)

引用文献 (39件)：

• 1) 瀬木俊輔,小林潔司: インフラの動学的投資政策と長寿命化便益, 土木学会論文集D3(土木計画学),Vol.70, No.3, pp.179-197, 2014.
• 2) 小池淳司, 上田孝行, 宮下光宏: 旅客トリップを明示したSCGEモデルの構築とその応用, 土木計画学研究・論文集, Vol.17, pp.237-245, 2000.
• 3) 檜垣史彦, 水谷誠, 土谷和之, 小池淳司, 上田孝行: 準動学的SCGEモデルによる国際物流需要予測および港湾整備の便益評価, 運輸政策研究, Vol.10, No.4, pp.21-32, 2008.
• 4) 伴金美: 日本経済の多地域動学的応用一般均衡モデルの開発Forward Lookingの視点に基づく地域経済分析, RIETI Discussion Paper Series 07-J-043, 2007.
• 5) Dixon, P. B. and Parmenter, B. R.: Computable general equilibrium modeling for policy analysis and forecasting, In: Handbook of Computational Economics, Volume I, Edited by Amman, H. M., Kendrick, D. A. and Rust, J., North Holland, 1996.

タイトルに関連する用語 (6件)： 社会資本 ,  投資 ,  政策 ,  世代 ,  便益 ,  分析