抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高励起状態Si<sub>II</sub>(12.84eV)およびAl<sub>II</sub>(13.08eV)に起源をもつこれまで認められていなかった弱い輝線を,ゆっくり自転する早期B型星の赤-領域スペクトルで検出した。主系列近くでB1とB7の間のスペクトルサブタイプをカバーする35個のB型星の高分解能スペクトルをサーベイし,スペクトルのサブタイプB2およびB2.5をもつ13個の星のすべてで,Si<sub>II</sub>の輝線を6239.6Åに見出した。サブタイプB3に属する17個の星があり,そのうち7個の星がSi<sub>II</sub>輝線を示すことを見出した。6243.4ÅのAl<sub>II</sub>輝線は,これらの星の9個で,狭い温度範囲(T<sub>eff</sub>が19000Kと23000Kの間)で検出された。両輝線は著者等のサンプル中の,もっと冷たい星(T<sub>eff</sub><16000K)では検出されなかった。6239.6ÅのSi<sub>II</sub>輝線は単一ピークの対称なプロファイルを示し,輝線の中心波長はSi<sub>II</sub>の低励起吸収線の中心波長からのずれを示さない。この輝線の測定された半値幅は回転運動によって広がったSi<sub>II</sub>の低励起吸収線の半値幅と同じである。これらの観測は,輝線を放出するガスは星周起源ではなく,星の全表面を覆っている大気の最外層に位置していること,そして星と一緒に回転していることを暗示する。(翻訳著者抄録)