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J-GLOBAL ID：201702270636742287   整理番号：17A0685526

自転車用拡張音響現実の環境音フィードバックにおける風雑音対策の検討

On a wind noise countermeasure for bicycle Augmented Reality Audio systems

著者 (2件)： 北川冬弥 (山形大 大学院理工学研究科) ,  近藤和弘 (山形大 大学院理工学研究科)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 117  号： 39(IT2017 1-15)  ページ： 49-54  発行年： 2017年05月15日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 自転車でナビゲーションを利用するにあたり,拡張音響現実を用いた音声ナビゲーションを提案する。そのためにはイヤホンなどの提示デバイスが必要だが,耳を塞いでしまうことにより環境音を遮断してしまう。これは車等の接近に気付けないという危険に繋がる。そこで周囲の環境音を透過的に提示するためにマイクとイヤホンが一体になっており,マイクから環境音を取得できるヒアスルーイヤホンが有効である。ヒアスルーイヤホンを使用するにあたり,環境音だけでなく風雑音も取得してしまうためナビゲーション音声や環境音が聞き取りにくくなる問題がある。これに対し,先行研究では風雑音低減手法が提案されている。本研究では,実際にリアルタイムに自転車で利用した条件での各種雑音低減手法を系統的に評価して比較し,最適な風雑音対策の検討を目的とする。そこで,付加音声の了解度から風雑音低減手法による風雑音低減度合を評価した。また,環境音の聞き取り具合及び方向知覚精度から風雑音低減手法による環境音への影響を評価した。その結果,反復ウイナーフィルタが風雑音低減に最も有効であり,次点としてハイパスフィルタや風防の使用がバランスの良い手法であるとの結論を得た。(著者抄録)

シソーラス用語： *自転車 ,  *音響 ,  *拡張現実感 ,  *フィードバック ,  *騒音 ,  *対策 ,  航法 ,  音声 ,  イヤホン ,  マイクロホン ,  実時間処理 ,  雑音低減 ,  知覚 ,  Wienerフィルタ ,  高域フィルタ
準シソーラス用語： *環境音 ,  *風雑音 ,  方向知覚

分類 (2件)： ディジタルフィルタ  (NC04022Z) ,  音響信号処理  (BB03050C)

引用文献 (4件)：

• 三浦正範, ′′二輪車・歩行者用拡張音響現実システムの風雑音低減手法に関する研究′′, 博士学位論文, 2014.3.
• 池原雅章,真田幸俊,島村徹也, ′′MATLABマルチメディア信号処理〈下〉′′, 培風館, pp.67-83, 2004.12.17.
• 土佐龍司,茂木良平, ′′視覚障害者のための風音除去の方法と検討′′, 秋田工業高等専門学校研究紀要 vol.46, pp.8-15, 2011.2.28.
• 近藤和弘,泉良,藤森雅也,加賀類,中川清司, ′′二者択一型日本語音声了解度試験方法の検討′′, 日本音響学会誌 vol.63 no.4, pp.196-205, 2007.4.

タイトルに関連する用語 (8件)： 自転車 ,  拡張 ,  音響 ,  現実 ,  環境音 ,  フィードバック ,  風雑音 ,  対策