抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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災害時など端末の消費電力が問題となる状況における端末同士の通信を担う技術としてBluetooth MANETを提案している。これまでに,我々はBluetooth Classic(以降,Classic)におけるペイロードサイズの大きさを活用しつつClassicが持つ端末状態の競合などに伴うコネクション確立の待ち時間を大幅に短縮するためにBluetooth Low Energy(以降,BLE)の技術を相補的に用い,Bluetooth MANETの可用性を向上させる「高可用性を持つBluetooth MANET」を提案してきた。「高可用性を持つBluetooth MANET」をAndroid端末のアプリケーションとしてそのコネクション確立の待ち時間を計測したところ,2端末間で5秒程度となり,歩行者のような比較的低速度で移動する端末間でBluetooth MANETが利用可能なことを確認している。しかし,災害時に通信を行う可能性のある端末は歩行者だけではなく,端末同士が密集する場合などにも対応するためには,コネクション確立の待ち時間を短縮する必要がある。本稿では,「高可用性を持つBluetooth MANET」の動作シーケンスと手順を見直し,BLE部分の高速化を行う手法としてBluetooth MANETにおける高可用性を持つ高速なコネクション確立手法を提案する。提案手法をAndroid端末にアプリケーションとして実装し,既存のClassicの端末のみからなるClassic Bluetooth MANET,「高可用性を持つBluetooth MANET」と実機を用いて接続実験を行い,その有効性を確認する。(著者抄録)