抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,多元LDPC符号を用いた電子透かし法を提案し,JPEG圧縮耐性を評価する。電子透かしは,JPEG圧縮された画像から,正しく透かし情報を取り出す必要がある。しかしながら,ステゴ画像が攻撃されると,誤った透かし情報が取り出される。したがって,透かし情報の誤りを訂正するために,誤り訂正符号を用いる。長い符号長の符号は誤り訂正能力が高いが,切り取り攻撃に弱くなり,画質が低下する。そのため,短い符号長で高い誤り訂正能力をもつ多元LDPC符号を電子透かし法に用いる。多元LDPC符号は,拡大体GF(2
m)上で定義される。拡大体の元は,m次元の2値ベクトルGF(2)
mによるベクトル表現と原始元αのべき乗表現が存在する。本稿では,ベクトル表現とべき表現を用いた2通りの埋め込み方法を提案し,JPEG圧縮したステゴ画像から得られた透かし情報のビット誤り率を評価した。その結果,従来法に比べ,ベクトル表現を用いた埋め込み法でわずかにJPEG圧縮耐性が良いことがわかった。(著者抄録)