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J-GLOBAL ID：201702274021377805   整理番号：17A1457270

ナシ果実の真菌腐敗に対するいくつかの精油の相乗効果【Powered by NICT】

Synergistic effects of some essential oils against fungal spoilage on pear fruit

著者 (4件)： Nikkhah Mehdi (Ferdowsi University of Mashhad, Faculty of Agriculture, Department of Food Science and Technology, P.O. Box 91775-1163, Mashhad, Iran) ,  Hashemi Maryam (Microbial Biotechnology Department, Agricultural Biotechnology Research Institute of Iran (ABRII), Agricultural Research, Education and Extension Organization (AREEO), 3135933151 Karaj, Iran) ,  Habibi Najafi Mohammad B. (Ferdowsi University of Mashhad, Faculty of Agriculture, Department of Food Science and Technology, P.O. Box 91775-1163, Mashhad, Iran) ,  Farhoosh Reza (Ferdowsi University of Mashhad, Faculty of Agriculture, Department of Food Science and Technology, P.O. Box 91775-1163, Mashhad, Iran)
資料名： International Journal of Food Microbiology  (International Journal of Food Microbiology)
巻： 257  ページ： 285-294  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0434C  ISSN： 0168-1605  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 化学殺菌剤の代わりになる,天然保護剤の開発は,現在,注目されている。本研究では,タイム,シナモン,ローズマリー及びマジョラム精油(EO),及びそれらの可能な二重及び三重組合せの相乗作用の化学組成と抗真菌活性を調べた。油の組成をGC/MSで測定した。Penicillium expansum及びBotrytis cinereaに対する抗真菌活性の定量のために,ブロス微量希釈法を用いた。精油組合せの可能な相互作用は二と三次元チェッカーボード分析およびイソボログラム構築によって行った。in vivo抗真菌性分析は,ナシ果実の人工創傷により行った。最大抗真菌活性は低いMIC値を示すタイムおよびシナモン油によって実証された2500および10,000μg/mLのMIC範囲を持つローズマリー及びマジョラム精油は試験した菌類に対して弱い抗真菌活性を示した。相乗作用試験では,いくつかの二重組合せ(タイム/シナモン,タイム/ローズマリー,シナモン/ローズマリー)は相乗的であることが分かった(FICi≦0.5)。タイム,シナモン及びローズマリーの3剤併用したB.cinereaとP.expansum(FICi値はそれぞれ0.5及び0.375)のための相乗シナモン,マジョラムおよびタイムの組合せは,それぞれP.expansum(FIC=0.625)およびB.cinerea(FIC=0.375)に対する相加的及び相乗的効果を示した。真菌動力学に関連した数学的Gompertzモデルの使用は,モデルは成長曲線(R~2=0.993±0.05)を予測するために使用できることを示した。B.cinereaに対して,二重及び三重組合せ処理のためのGompertzパラメータは単独処理と比較して,誘導期(それぞれ,1.92及び2.92日)の有意な増加を示した。2.82日まで増加遅れ時間(P<0.05)もEOsの3剤併用で処理したP.expansumで観察された。結果に基づいて,最低の最大成長速度(0.37mm/日)は,タイム,シナモン及びローズマリーの3剤併用で処理したB.cinereaで観察された。in vivo試験もEO組合せ処理のかなりの阻害効果を示した。シナモン/ローズマリー/タイム(78, 1250, 39μg/mL)の3剤併用で処理したセイヨウナシの平均病斑径はそれぞれ,25°Cで10日でB.cinereaとP.expansumに対して6mmと8mmであった。結果はまた,タイム/シナモン(78, 156μg/mL)の二重組合せは単EO処理よりも阻害効果を持つことを示した。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： 殺菌薬 ,  成長速度 ,  *精油 ,  成長阻害 ,  GC-MS分析 ,  *真菌類 ,  相互作用 ,  化学組成 ,  *相乗作用 ,  Botrytis cinerea ,  抗真菌作用
準シソーラス用語： Penicillium expansum ,  Origanum majorana ,  ローズマリー ,  シナモン , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： 精油 ,  分数阻止濃度 ,  2次元と3次元のチェッカーボード ,  真菌成長阻害動力学 ,  ナシ果実

分類 (2件)： 微生物に対する農薬  (FB06040Q) ,  果実とその加工品  (FJ11030Z)

タイトルに関連する用語 (6件)： ナシ ,  果実 ,  真菌 ,  腐敗 ,  精油 ,  相乗効果