抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究は,管理型海面処分場の底面遮水工(在来粘性土層)を貫通する基礎杭の打設を想定し,杭打設時に生じる杭周辺粘性土の乱れが遮水機能へ及ぼす影響について,杭の表面粗度の違いに着目して実験的に検討した。実験は,小型土槽に海性粘性土を投入して底面遮水工を模したモデル地盤を作成し,その中にアルミ杭およびアルミ杭にφ1mmのガラスビーズを付着させたディンプル杭(それぞれ杭径10mm,杭長100mm)を貫入した後,モデル地盤上部からトレーサー(臭化物イオン)を9日間浸透させ,臭化物イオン濃度の深度分布やモデル地盤の透水量,透水係数を求めることにより,杭種(表面粗度)の違いによる粘性土中の保有水移流拡散状況を確認した。その結果,杭の表面粗度の違いによって杭周面の遮水性に影響を与えるが,一方で杭打設に伴い周辺粘土の密実化も併せて生じることから,杭の無い場合とほぼ同等な遮水性が確保されていることが確認された。(著者抄録)