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J-GLOBAL ID：201702274770888524   整理番号：17A0664406

降雨による屋外騒音レベルの上昇に適応する屋外拡声システム

著者 (3件)： 佐藤逸人 (神戸大) ,  栗栖清浩 (TOA) ,  森本政之 (小野音響事務所)
資料名： 騒音制御  (Journal of INCE/J)
巻： 41  号： 3  ページ： 135-138  発行年： 2017年06月01日 
JST資料番号： Y0804A  ISSN： 0386-8761  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 不特定多数への情報伝達が可能な防災行政無線の屋外拡声システムを,豪雨等の劣悪な環境に適応させるための技術開発の概要を紹介する。まず,降雨が屋外騒音に及ぼす影響を把握すべく行った降雨強度と屋外騒音の周波数特性の関係の分析について説明し,時間帯及び測定点によらず降雨強度が強くなるほどL_eqが上昇することなどを示した。次に,降雨により低下したSN比を補償する有効かつ現実的な方法として検討した,屋外拡声システムの音響出力特性の周波数特性を降雨強度に応じて調整する方法について,周波数補正の考え方も含めて説明した。そして,改善効果の確認のために実験室で行った音声了解度試験を紹介し,改善効果が実証できたことを述べた。

シソーラス用語： *防災設備 ,  *音響機器 ,  屋外 ,  環境騒音 ,  *降雨 ,  *明瞭度 ,  周波数特性 ,  音響特性 ,  情報流通 ,  *補償 ,  *言語音明瞭度 ,  PA装置 ,  シグナル伝達 ,  *度
準シソーラス用語： *音声了解度 ,  拡声装置 ,  情報伝達 ,  *防災行政無線

分類 (2件)： 音響変換器,その他の機器  (BB03060N) ,  災害・防災一般  (RA02010Q)

引用文献 (6件)：

• 佐藤逸人,栗栖清浩,森本政之:既存の屋外拡声システムを豪雨等の劣悪環境適応型に拡張する装置の研究開発, 消防防災科学技術研究開発事例集 VI, pp.48-70(2017), http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList4_2/pdf/seika_jirei06-h2801.pdf
• 石川賢一,福井礼治,長岡宏典,野口英司,井上淳平:降雨時の排水性舗装の騒音低減効果に関する一検討,日本騒音制御工学会秋季研究発表会講演論文集,pp.139-142(2010).
• D. Griffin, K. Ballagh : A consolidated theory for predicting rain noise, J. Build. Acoust., vol. 19, no. 4, pp. 221-248 (2012).
• 浅野太,鈴木陽一,曽根敏夫,林哲也,佐竹充章,大山健二,小林俊光,高坂知節:ラウドネス補償特性を有するディジタル補聴器の一構成法,日本音響学会誌,vol,47,no.6,pp.373-379(1991).
• 村瀬敦信,中村一啓,飯田一博:周囲騒音によるマスキングを考慮した音質制御方式,日本音響学会春季学術講演論文集,pp.523-524(1997).

タイトルに関連する用語 (4件)： 降雨 ,  屋外 ,  騒音レベル ,  適応