抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,閉鎖的な所有構造を確保することによって資本市場の影響を根本的に遮断するドイツの企業統治モデルについて考察した。この企業統治モデルは19世紀以降に経営共同体の形成を目指す企業者たちの経営政策の中で資本の影響力を排除するために展開されてきたものである。しかし,現代の視点から見れば,高まるグローバル資本市場の短期的な利益要求の圧力を遮断し,市場原理ではなく経営理念を重視して長期的な観点から経営を行うための企業統治モデルとして大きな意味を持ち,日本における企業統治の現状を鑑みても,このモデルは重要な示唆を与えるものと考えられる。