文献

J-GLOBAL ID：201702277252828656   整理番号：17A0034183

液中懸濁粒子の凝集挙動

Coagulation Behavior of Suspended Particle in Liquid

著者 (3件)： 新井宏忠 (八戸工高専) ,  嶋崎真一 (香川高専) ,  松本克才 (八戸工高専)
資料名： 混相流  (Japanese Journal of Multiphase Flow)
巻： 30  号： 4  ページ： 383-391  発行年： 2016年12月15日 
JST資料番号： L2494A  ISSN： 0914-2843  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アルミニウムのリサイクルに当たり,溶鋼に非金属介在物が混入していると,展伸性が大きく損なわれてしまうため,この非金属介在物の除去に多大な労力が払われ,高清浄化が求め続けられている。この高清浄化には,非金属介在物の凝集現象が関連しており,この凝集挙動を制御するためには速度論的な解析が不可欠であるが,溶融金属系では実験が困難なために,実測データを用いて議論することは難しい。本稿では,凝集挙動の速度論に関する研究をまとめたもので,以下に紹介した。まず,粒子凝集に触れ,粒子凝集に関する理論モデルについて導出過程も含めて説明し,ブラウン凝集,層流せん断凝集,差動凝集,乱流凝集,および異種粒子間の凝集であるヘテロ凝集を紹介した。次に粒子間相互作用に言及し,代表的な粒子間相互作用として,分子間力,静電力,流体力学的相互作用などを紹介した。

シソーラス用語： *懸濁粒子 ,  *凝集 ,  *アルミニウム ,  *リサイクル ,  溶鋼 ,  *非金属介在物 ,  *浄化 ,  分子間力 ,  流体力学的相互作用
準シソーラス用語： ヘテロ凝集 ,  静電力 ,  理論モデル ,  *粒子間相互作用

分類 (1件)： 精錬  (WD02040L)

引用文献 (21件)：

• [1] Arai, H., Shimasaki, S. and Matsumoto, K., Coagulation Behavior of Suspended Particle in Liquid, Research Reports, Hachinohe National College of Technology, Vol. 55 (2), 101-107 (2016).
• [2] Takahashi, K., Basis of Aerosol Science (in Japanese), 75-88, Morikita Publishing, Tokyo, (2004).
• [3] Taniguchi, S. and Kikuchi, A., Mechanisms of Collision and Coagulation between Fine Particles in Fluid, Tetsu-to-Hagané, Vol. 78 (4), 527-535 (1992).
• [4] Smoluchowski, M., Versuch einer mathmatischen Theorie der Koagulationskinetik kolloider Lösungen, Z. Phys. Chem., Vol. 92 (2), 129-168 (1917).
• [5] Nakaoka, T., Taniguchi S., Matsumoto, K. and Johansen, S. T., Particle-Size-Grouping Method of Inclusion Agglomeration and its Application to Water Model Experiments, ISIJ Int., Vol. 41 (10), 1103-1111 (2001).

タイトルに関連する用語 (4件)： 液中 ,  懸濁粒子 ,  凝集 ,  挙動