抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鳥取市内の緑化木33樹種の幹についた傷を調べたところ,傷は西~南西向きに多かった。方位別の幹表面温度を調べると,西向きの幹は午後から直射日光が長時間当たるため,表面温度が高いまま維持されていた。日焼け被害の傷サイズは,虫害などの要因で発生した傷に比べて有意に大きかった。標本数の多い11樹種について,樹冠の大小と日焼け被害の関係を検討したところ,総体的に樹冠を小さく管理した個体に被害が多かった。ただし,樹種によって状況は異なり,トウカエデ,アメリカフウは被害が少なく,イロハモミジは多かった。日焼け被害の発生は2006年,2010年,2012年に集中していた。この年は,高温少雨の夏であり,樹皮下の水分が乏しくなったところへ強い直射日光を受けたために被害が発生したものと推測された。日焼け被害対策としては,午後から直射日光が当たる場所には,日焼け被害に強い樹種を植栽することが適当である。日焼け被害に耐性がない樹種の場合は,強い枝打ち・整枝を控える必要がある。諸般の事情で,強い枝打ち・整枝を実施しなければならない場合は,夏期の水遣りと幹への直射日光を遮断する工夫が必要になる。(著者抄録)