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J-GLOBAL ID：201702279833147718   整理番号：17A1619231

掘削溝の肩付近に現れる崩壊予兆に関する実大模型実験

FULL SCALE MODEL TEST ON DETECTION OF POTENTIAL RISK OF TRENCH FAILURE BY MONITORING OF THE SHOULDER AREA

著者 (2件)： 玉手聡 (独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 研究推進・国際センター) ,  堀智仁 (独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 建設安全研究グループ)
資料名： 土木学会論文集 C(地圏工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. C (Geosphere Engineering) (Web))
巻： 73  号： 3  ページ： 282-293(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0104A  ISSN： 2185-6516  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地盤を表面から溝状に掘削する溝掘削工事では土砂の生き埋めとなる事故が後を絶たない.その直接的な原因は本来設置されるべき土止め支保工が適切に設置されていなかったことであるが,人的被害の背景には崩壊の予兆に気づかず逃げ遅れたことがある.本研究では地山の安定を過信しがちなクリープ的崩壊に焦点をあて,その危険増加を計測によって把握する方法を実験的に調査した.特に簡易計測の観点から浅い部分のせん断ひずみ増加に着目し,溝の肩付近で計測したところ沈下や傾斜と連動した反応が見られた.その値は掘削終了後も継続した増加を示し,クリープ的な変化が崩壊予兆として捉えられた.本報告では溝の肩付近のせん断ひずみを簡易計測する技術と崩壊の危険検出について述べる.(著者抄録)

シソーラス用語： 溝 ,  *トレンチカット【掘削】 ,  *斜面崩壊 ,  地山 ,  クリープ ,  剪断歪 ,  歪測定 ,  遠心模型試験 ,  歪速度 ,  現場試験 ,  模型試験 ,  実物大試験 ,  機械的性質 ,  計測
準シソーラス用語： 溝掘削

著者キーワード (7件)： trench ,  excavation ,  failure ,  monitoring ,  shear strain ,  centrifuge model test ,  full scale model test

分類 (1件)： 斜面安定,掘削変形  (RA03070L)

引用文献 (17件)：

• 1) 伊藤和也,豊澤康男,堀井宣幸:切り土掘削工事現場における斜面崩壊による労働災害の調査・分析,労働安全衛生総合研究所特別研究報告,JNIOSH-SRR-No. 35 (2007),pp. 7-18,2008.
• 2) 安衛法便覧 I 平成27年度版:労働安全衛生規則,労働調査会,pp. 1212-1214,2015.
• 3) 土止め先行工法に関する手順と留意事項 土止め先行工法とは:建設業労働災害防止協会,p. 1,2006.
• 4) 安衛法便覧 III 平成27年度版:労働安全衛生規則,労働調査会,pp. 618-627,2015.
• 5) 玉手聡,伊藤直之,遠藤明:地盤の透水性と降雨強度の関係に着目した斜面の表層崩壊に関する実験的考察,労働安全衛生総合研究所特別研究報告,JNIOSH-SRR-No. 35 (2007),pp. 33-58,2008.

タイトルに関連する用語 (6件)： 掘削 ,  肩 ,  崩壊 ,  予兆 ,  実大模型 ,  実験