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J-GLOBAL ID：201702279930509867   整理番号：17A1007979

パラジウムナノ粒子の特異な水素吸蔵

Exceptional Hydrogen Absorption of Palladium Nanoparticles

著者 (3件)： 秋葉宙 (東大 物性研) ,  古府麻衣子 (東大 物性研) ,  山室修 (東大 物性研)
資料名： 波紋  (Hamon)
巻： 27  号： 3  ページ： 95-99  発行年： 2017年08月10日 
JST資料番号： L4558A  ISSN： 1349-046X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,パラジウムナノ粒子およびその重水素化物の構造を調べるため,中性子粉末回折実験を300,150,そして44Kで行った。Rietvelt解析の結果,重水素原子の30%はパラジウムの面心立方格子の四面体サイトを占有し,残りの70%は八面体サイトを占有することが明らかとなった。この結果は,バルク状態のパラジウムでは,すべての重水素原子が八面体サイトを占有することと対照的であった。これは,パラジウムナノ粒子では表面および変形効果によりポテンシャルエネルギーが変化したためと推測した。中性子回折を用いて,金属ナノ粒子中の水素吸蔵サイトを決定したのは,世界で初めてであろう。

シソーラス用語： パラジウム ,  *ナノ粒子 ,  *水素吸蔵 ,  重水素化合物 ,  中性子回折 ,  結晶格子 ,  効果 ,  ポテンシャルエネルギー
準シソーラス用語： *パラジウムナノ粒子 ,  重水素化物 ,  中性子粉末回折 ,  表面効果 ,  面心立方格子

分類 (2件)： その他の素粒子・核実験用粒子発生装置  (BE02040T) ,  中性子回折法  (BK01060A)

引用文献 (13件)：

• H. Frieske, E. Wicke, Ber. Bunsenges. Phys. Chem. 77, 48 (1973).
• P. Abens, W. G. Burgers, Trans. Faraday Soc. 58, 1989 (1962).
• J. E. Worsham, M. K. Wilkinson, C. G. Shull, J. Phys. Chem. Solids 3, 303-310 (1957).
• Y. Fukai, The Metal-Hydrogen System, Springer, Berlin (2005).
• K. G. McLennan, E. M. Gray, J. F. Dobson, Phys. Rev. B 78, 014104 (2008).

タイトルに関連する用語 (2件)： パラジウムナノ粒子 ,  水素吸蔵