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J-GLOBAL ID:201702280312363904   整理番号:17A0954032

新たな施設園芸資機材の潮流 温室内光環境制御のための赤外線カットフィルムと光選択性資材

著者 (1件):
資料名:
号: 178  ページ: 4-7  発行年: 2017年07月25日 
JST資料番号: L4219A  ISSN: 0912-666X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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近年,国内の施設園芸は高温対策が重要課題の一つになっている。高温抑制の方法としては,遮光が一般的である。特に,光合成に利用される可視光の透過率を高く維持しつつ,赤外線だけをカットする資材の開発や必要な波長範囲の光だけを透過して,外観改善,品質向上,機能性成分増などの高付加価値化を図るための光選択性資材の利用が注目されている。そこで,本稿では施設の光環境制御のための資材についての概要を述べた。遮光資材には,寒冷紗,不織布,ネット,軟質フィルム等のよる温室の外張り,内張りなどの被覆方法がある。温室内に入射する日射のエネルギーの約半分は,光合成に使用される光合成有効放射(PAR)であり,残りの大半は光合成に使用されない熱線である近赤外線(NIR)が占めている。近年,NIRを選択的に吸収または反射する遮光資材が注目され,温室屋根面に塗布する遮光剤や被覆資材に重ねて展張する赤外線カットフィルムとして商品化されている。また,必要な波長域は透過しつつ,必要性の低い波長域をより遮光する光質調節機能を有する被覆資材(光選択性資材)である光質調節のフィルム,ネット,不織布が開発され,実用化もされている。このような赤外線カットフィルムをはじめとする遮熱資材や光選択性資材は,設置コストはかかるものの,運用コストはゼロに近く,既存の他の環境制御技術(細霧冷房,二酸化炭素施用)との組み合わせも可能であると思われた。
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分類 (3件):
分類
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作物栽培施設  ,  農業機械・施設一般  ,  植物に対する影響 
引用文献 (7件):
  • 川嶋浩樹. 2015. 被覆資材. 施設園芸・植物工場ハンドブック(日本施設園芸協会編)57-94.
  • 後藤英司. 2009. 高品質な作物生産のための光環境制御技術. 施設と園芸. 10-15.
  • Hemming,S., F. Kempkes, N. van der Braak, T. Dueck and N. Marissen.2006. Greenhouse cooling by NIR-reflection.Acta Hort. 719: 97-105.
  • Kempkes, F., C. Stanghellini, S. Hemming and J. Dai. 2008. Cover materials excluding near infrared radiation: Effect on greenhouse climate and plant processes. Acta Hort. 797: 477-482.
  • Kempkes, F., C. Stanghellini and S. Hemming. 2009. Cover materials excluding near infrared radiation: What is the best strategy in mild climates? Acta Hort. 807: 62-72.
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