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J-GLOBAL ID:201702280727046589   整理番号:17A0045623

DWARF4/PETANKO5遺伝子における機能欠失変異はFLC発現に影響することなく連続照明下でArabidopsis時計変異体lhy-12;cca1-101の遅咲きおよび半矮性表現型を亢進する

A loss-of-function mutation in the DWARF4/PETANKO5 gene enhances the late-flowering and semi-dwarf phenotypes of the Arabidopsis clock mutant lhy-12;cca1-101 under continuous light without affecting FLC expression
著者 (12件):
資料名:
巻: 33  号:ページ: 315-321(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: L0316A  ISSN: 1342-4580  CODEN: PLBIF6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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概日時計は,Arabidopsisにおいて光周性開花の制御で重要な役割を果す。LATE ELONGATED HYPOCOTYL(LHY)およびCIRCADIAN CLOCK ASSOCIATED1(CCA1)遺伝子(lhy;cca1)における変異は,短日下の開花を促進する一方,lhy;cca1は連続照明(LL)下で開花を遅延する。lhy;cca1変異はまた,LL下で短い胚軸および葉柄を示す。しかし,LHY/CCA1依存的経路における,開花期および器官長の制御の基礎となる分子機構は,完全にはわかっていない。この疑問に答えるために,著者らはlhy-12;cca1-101系統のEMS変異誘導を実施し,LL下でlhy;cca1表現型を亢進する変異をスクリーニングした。このスクリーニングにおいて,著者らはdwarf4(dwf4)の新規アリルを同定し,petanko5(pta5)と命名した。開花における遅延亢進の類似したレベルが,lhy;cca1変異と組合わせた場合,これら2つのdwf4変異において観察された。lhy;cca1およびdwf4変異は,LL下の花リプレッサー遺伝子FLCの発現レベルに,顕著な影響はなかった。著者らの結果は,ブラシノステロイド(BR)シグナル伝達における欠損は,少なくともLL下で栽培されたlhy;cca1変異を持つ植物において,FLC発現に関係なく,開花を遅延することが示唆された。dwf4/pta5変異は,LL下でSVPを過剰発現している植物の遅咲き表現型を亢進しなかったことから,SVPおよびBRは,開花期を制御する,共通の経路において機能することが示唆された。著者らの結果は,lhy;cca1変異は,LL下において,BRシグナル伝達依存性経路,および非依存性経路により,開花遅延を示すことを示唆した。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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植物の生化学  ,  発生,成長,分化 
引用文献 (20件):
  • Busov VB, Brunner AM, Strauss SH (2008) Genes for control of plant stature and form. New Phytol 177: 589–607
  • Choe S, Dilkes BP, Fujioka S, Takatsuto S, Sakurai A, Feldmann KA (1998) The DWF4 gene of Arabidopsis encodes a cytochrome P450 that mediates multiple 22α-hydroxylation steps in brassinosteroid biosynthesis. Plant Cell 10: 231–243
  • Clouse SD, Langford M, McMorris TC (1996) A brassinosteroid-insensitive mutant in Arabidopsis thaliana exhibits multiple defects in growth and development. Plant Physiol 111: 671–678
  • Domagalska MA, Schomburg FM, Amasino RM, Vierstra RD, Nagy F, Davis SJ (2007) Attenuation of brassinosteroid signaling enhances FLC expression and delays flowering. Development 134: 2841–2850
  • Endo M, Nakamura S, Araki T, Mochizuki N, Nagatani A (2005) Phytochrome B in the mesophyll delays flowering by suppressing FLOWERING LOCUS T expression in Arabidopsis vascular bundles. Plant Cell 17: 1941–1952
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