文献

J-GLOBAL ID：201702280875939817   整理番号：17A0012345

パルスレーザによる純チタン粒子の溶融接合プロセス

著者 (5件)： 前花英一 (コマツNTC) ,  石橋信治 (東北大 大学院工学研究科) ,  嶋田慶太 (東北大 大学院工学研究科) ,  水谷正義 (東北大 大学院工学研究科) ,  厨川常元 (東北大 大学院医工学研究科)
資料名： 砥粒加工学会誌  (Abrasive Technology)
巻： 61  号： 1  ページ： 40-46  発行年： 2017年01月01日 
JST資料番号： L0473A  ISSN： 0914-2703  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究ではレーザ金属積層造形の最小単位である金属粒子単体に対して,パルスレーザを照射することにより,その溶融接合プロセスを明らかにすることを目的とする。本論文では純チタン基材と純チタン粉末を採用し,そのTi粒子より小さいスポット径のパルスレーザを,基材上に非固定な状態のTi粒子に照射した。レーザのパルス波形は発振直後の緩和振動により1μs以下の急激なピークを有し,その後指令出力に応じた一定の出力を維持する。このレーザによってTi粒子が溶融し基材と接合する挙動や,Ti粒子がレーザによって弾かれる挙動を高速度カメラにて観察を行った。その結果,局所的な温度上昇によって発生する金属蒸気圧とTi粒子や基材の溶融による表面張力が,非固定状態のTi粒子を接合させるための重要な要素であることがわかった。また,そのTi粒子と基材の接合状態を確認するため断面観察を行い溶融状態の評価を行った。(著者抄録)

シソーラス用語： *レーザ融解 ,  *積層成形 ,  パルスレーザ照射 ,  製造 ,  粒子 ,  金属 ,  *チタン ,  *純金属 ,  レーザ出力 ,  堆積 ,  *融解 ,  高速度カメラ ,  その場観察 ,  界面張力 ,  金属蒸気 ,  蒸気圧 ,  材料 ,  *接合【生殖】 ,  *付加製造
準シソーラス用語： *SLM法 ,  *アディティブマニュファクチャリング ,  アディティブ造形 ,  *レーザ金属積層造形 ,  *レーザ積層造形 ,  基板材料 ,  金属粒子 ,  *純チタン ,  *溶融接合 ,  溶融堆積

分類 (1件)： 凝固  (WC01050M)

引用文献 (15件)：

• 1) H.KYOUGOKU: The Current Status and Trends in Metal Additive Manufacturing, Proc. 84. Laser. Mater. Process. Confe., (2016) 81 (in Japanese).
• 2) A.CHIBA: Addtive Manufacturing Using Electron Beam Melting (EBM) Technique and EBM Metallurgy, J. Smart. Process., 3, 3 (2014) 152 (in Japanese).
• 3) D.Herzog, V.Seyda, E.Wycisk et al: Additive manufacturing of metals, Acta Materialia, 117 (2016) 371.
• 4) H.IKEDA and T.MASUOKA: Application of the Metal Additive Manufacturing Technology for Space Vehicle, J. Jpn. Soc. Precis. Eng., 82, 7 (2016) 639 (in Japanese).
• 5) T.NAKAMOTO, N.SHIRAKAWA et al: Selective Laser Melting of Biomaterial (Pure Titanium) with High-Power Laser, J. Jpn. Soc. Laser. Surg. Med., 33, 2 (2012) 166 (in Japanese).

タイトルに関連する用語 (4件)： パルスレーザ ,  純チタン ,  溶融接合 ,  プロセス