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J-GLOBAL ID：201702281230611308   整理番号：17A0973446

マルチ循環給湯機用熱交換器銅管の腐食事例と対策の検討

Corrosion Prevention of Copper Heat Exchanger Tubes in Multi-Circulation Type Hot Water Supply System

著者 (5件)： 渡邊一平 (岐阜大 工) ,  吉田道之 (岐阜大 工) ,  田中法幸 (ダイダン 技研) ,  山田豊 (岐阜大 工) ,  櫻田修 (岐阜大 工)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 56  ページ： 173-177  発行年： 2017年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最近,コスト削減や設置場所の関係から,ボイラ式に代わって複数の給湯器を使用したマルチ循環給湯システムが使用されてきた。本研究では,マルチ循環給湯システムを採用した建物で使用開始から約5年で漏洩が生じた熱交換器(リン脱酸銅管)の調査を行い,腐食と対策について報告した。銅管では全面腐食の形態が認められた。内面スズ被覆銅管では垂直衝突部に貫通した潰食が観察された。銅管の腐食は循環給湯水の低pHと菅内流速が相まって生じ,内面スズ被覆銅管の潰食は圧力変動により生じた微細気泡,菅内流速および低pHが相まって生じたと考えられた。対策として,散水によりpHを6.5以上に上昇させること,熱交換器の稼働台数を増やして低流量化することが考えられる。

シソーラス用語： *給湯設備 ,  循環水 ,  循環流 ,  熱交換器 ,  *銅管 ,  無酸素銅 ,  *腐食 ,  事例研究 ,  耐食性 ,  報告書 ,  スズめっき ,  pH【水素イオン指数】 ,  圧力変動 ,  エロージョン腐食 ,  流量制御 ,  *防食 ,  電子顕微鏡観察 ,  エネルギー分散X線分光分析
準シソーラス用語： 給湯器 ,  給湯システム ,  調査報告 ,  潰食 ,  走査電子顕微鏡法

分類 (2件)： 腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (19件)：

• 山田豊,河野浩三,渥美哲郎:伸銅技術研究会誌,36(1997),154-160.
• 山内重徳,佐藤史郎:防食技術,30(1981),469-477.
• M. F. Obrecht : Corrosion, 18 (1962), 189t-196t.
• L. Knutsson, E. Mattsson, B. E. Ramberg : Brit. Cross. J, 7 (1972), 208-211.
• 佐藤史郎,永田公二,下野三樹雄:伸銅技術研究会誌,19(1980),50-63.

タイトルに関連する用語 (7件)： マルチ ,  循環 ,  給湯機 ,  熱交換器 ,  銅管 ,  腐食 ,  対策