抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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土壌教育の重要性を分析するために東京都と栃木県に住む小1から小6を対象として土に関するアンケート調査を行った。調査したデータの総数は1,993名であった。得られたデータを解析した結果,次の結果が得られた。1)土について「できるだけ知りたい」と答えた児童の割合は,学年進行とともに低下した,2)周囲の「土のある場所」の多寡が児童の「土への関心」に影響を及ぼす可能性が高い,3)「土に関する知識」の数が多くなると,「土の必要性への意識」が高まる,4)「土の必要性への意識」への回答「できるだけたくさんあった方がよい」と答えた児童の約68%が「できるだけ知りたいと」と回答した,5)「土への触れ合い方」への回答が「まったく触れない」であった児童の約38%が「知りたいと思わない」と回答した,6)東京都の小6の30%以上が,土について「知りたいと思わない」と答えたが,小5では10%程度であった,7)周囲に「土のある場所」が「たくさんある」と回答した児童の割合が約70%であった市貝町では,「知りたいと思わない」と回答した小6の割合が10%程度であった。以上のことから,小6の児童-特に,周囲に「土のある場所」が少ない児童-に対する土壌教育が重要であると考えられた。(著者抄録)