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J-GLOBAL ID：201702282845791496   整理番号：17A0979928

海岸堤防裏法尻の洗掘孔内の流れ場と流速低減効果に関する水理実験

著者 (6件)： 金子祐人 (東北大学 大学院環境科学研究科) ,  三戸部佑太 (東北大学 大学院工学研究科) ,  乙志和孝 (新日鐵住金株式会社) ,  黒澤辰昭 (新日鐵住金株式会社 東北支店) ,  田中仁 (東北大学 大学院工学研究科) ,  小森大輔 (東北大学 大学院環境科学研究科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_913-I_918(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 津波越流時に発生する海岸堤防裏法の洗掘孔は堤防破壊の主な要因とされている一方で,陸側における津波流速の低減効果があると報告されている.近年重要視されている多重防御の観点からも粘り強さと同時に,津波減勢効果についても考慮した最適な海岸堤防の設計が求められる. 本研究では洗掘形状を再現した固定床で水理実験を行い,Particle Tracking Velocimetry (PTV)を用いて海岸堤防裏法尻周辺の流れ場を計測するとともに,洗掘孔の有無による堤防背後の津波流速の変化を観察することで,洗掘孔による津波流速の低減効果について検討した.洗掘孔内部の流れ場は数種類に分類され,越流量に対して洗掘孔の大きさが十分に発達し,洗掘孔内部で渦や流れの分岐が生じるケースでは60%程度の高い低減率を示した.(著者抄録)

シソーラス用語： *海岸堤防 ,  *局所洗掘 ,  試験 ,  実験 ,  洗掘 ,  変動 ,  効果 ,  堤内地 ,  *流速測定 ,  変形 ,  凹形
準シソーラス用語： *へこみ ,  凹 ,  *水理実験 ,  低減効果 ,  流速場 ,  *流速変動

著者キーワード (5件)： tsunami ,  coastal dike ,  fixed-bed experiment ,  image measurement ,  scouring

分類 (1件)： 海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (8件)：

• 1) Kato, F., Suwa, Y., Watanabe, K., and Hatogai, S. : Mechanism of coastal dike failure induced by the Great East Japan Earthquake Tsunami, Proc. 33th Int. Conf. on Coastal Engineering, Santander, ASCE, 9pages , 2012.
• 2) 鳩貝聡,諏訪義雄,加藤史訓 : 津波の越流による海岸堤防の裏法尻の洗掘に関する水理模型実験,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 68, No. 2, pp. I_406-I_410, 2012.
• 3) 加藤史訓,野口賢二,諏訪義雄,木村晃,河合雅史,高木利高,小俣雅志 : 東北地方太平洋沖地震津波による仙台平野南部での海岸堤防被災・洗掘に関する調査,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 68, No. 2, pp. I_1396-I_1400, 2012.
• 4) 常田賢一,谷本隆介 : 2011年東北地方太平洋沖地震における土盛構造の耐津波特性および落掘の形成特性,土木学会論文集A1(構造・地震工学), Vol. 68, No. 4, pp. I_1091-I_1112, 2012.
• 5) 加藤史訓,諏訪義雄,鳩貝総,藤田光一 : 津波の越流に対して粘り強く減殺効果を発揮する海岸堤防の構造検討,土木学会論文集 B2(海岸工学), Vol. 70, No. 1, p. 31-49, 2014.

タイトルに関連する用語 (7件)： 海岸堤防 ,  尻 ,  洗掘 ,  流れ場 ,  流速 ,  低減効果 ,  水理実験