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J-GLOBAL ID：201702283495590473   整理番号：17A0739542

果物の歴史・食文化と機能性 2 リンゴ 3)リンゴの健康機能性

著者 (1件)： 庄司俊彦 (農業・食品産業技術総合研究機構)
資料名： Functional Food  (Functional Food)
巻： 11  号： 1  ページ： 39-43  発行年： 2017年06月30日 
JST資料番号： L6899A  ISSN： 1882-3971  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リンゴの生体調節機能には,プロシアニジン類をはじめとするポリフェノール類が関与している。プロシアニジン類はカテキン類が複数重合したポリフェノール類で,抗酸化能や脂質代謝制御などの生体調節機能が知られている。一般に,生体調節機能は機能性成分が体内に吸収された後,組織や細胞などで作用すると考えられている。しかし,プロシアニジン類は生体利用性が低い物質であり,4量体までしか吸収されない。近年,腸内細菌叢が宿主のエネルギー代謝や栄養摂取,免疫機能などに影響し,肥満や糖尿病などの代謝異常と密接に関係していることが報告された。生体利用性に着目してリンゴ由来プロシアニジン類を分画し,脂質代謝への影響を検討したところ,吸収されない5量体以上の高分子プロシアニジン類が腸内細菌叢を改善し,肥満や脂質代謝異常を改善していた。このことから,リンゴの生体調節機能には,腸内細菌叢が関与している可能性が示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *リンゴ ,  調整 ,  フラボノイド ,  多価フェノール ,  ミクロフローラ ,  活性 ,  脂質代謝 ,  食物繊維 ,  利用 ,  機能
準シソーラス用語： 生体調節 ,  プロシアニジン ,  腸内細菌叢 ,  酸化防止活性 ,  栄養利用性 ,  健康機能

分類 (1件)： 果実とその加工品  (FJ11030Z)

タイトルに関連する用語 (5件)： 果物 ,  歴史 ,  食文化 ,  機能性 ,  リンゴ