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J-GLOBAL ID：201702284847639646   整理番号：17A0657217

大気中およびアルゴン中におけるCVDダイヤモンド同士の摩擦特性

Friction Characteristics between CVD Diamonds in Air and in Argon

著者 (4件)： 橋本賢樹 (福井県工技セ) ,  神田一隆 (福井工大) ,  中村健太 (東京都産業技術研究セ) ,  玉置賢次 (東京都産業技術研究セ)
資料名： 表面技術  (Journal of the Surface Finishing Society of Japan)
巻： 68  号： 6  ページ： 344-348  発行年： 2017年06月01日 
JST資料番号： G0441B  ISSN： 0915-1869  CODEN： HYGIEX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ダイヤモンドは真空中では,摩擦係数が高くなり摩擦材料としては使用できないと考えられてきた。ところが,近年CVDダイヤモンドが特定の金属材料に対して真空中でも低摩擦係数を発言する現象が見出された。これは従来の摺動理論では説明がつかない現象であり,安定的に利用するためには,この新たな低摩擦係数の発現メカニズムを解明する必要がある。そこで本研究では,大気中またはアルゴン(純度の違うアルゴンを置換しながら)中でダイヤモンド同士のピンオンプレート式の往復動式摩擦試験を行った。そして,ピンとプレートの摩擦痕の観察,ならびに摩擦粉のラマン分析を行った。その結果,1)大気中でのダイヤモンドの低摩擦係数は,摩擦熱でダイヤモンドが黒鉛状物質に変化するために発現すると考えた。2)アルゴン中の摩擦試験から,酸素が欠乏する条件では,摩擦熱でダイヤモンドが硬質のDLCのような物質に変化するため,0.1以上の高摩擦係数になると考えた。

シソーラス用語： *摩擦材料 ,  雰囲気 ,  大気 ,  アルゴン ,  *ダイヤモンド ,  摩擦試験 ,  試験装置 ,  摩擦熱 ,  グラファイト ,  酸素 ,  ダイヤモンド状炭素 ,  *化学蒸着 ,  トライボロジー ,  *摩擦係数 ,  Raman分光法
準シソーラス用語： DLC【炭素】 ,  ピンオンプレート型摩耗試験機 ,  黒鉛

分類 (3件)： 潤滑一般  (QB02010S) ,  その他の無機化合物の薄膜  (BK14060A) ,  炭素とその化合物  (YB02060D)

引用文献 (18件)：

• 1)F. P. Bowden, J. E. Young ; Proc. R. Soc. A, 208, 444(1951).
• 2)S. Miyake ; J. Surf. Finish. Soc. Jpn., 47, 109(1996).
• 3)S. Miyake ; J. Surf. Sci. Soc. Jpn., 18, 348(1997).
• 4)A. Motoi, K. Gotou, K. Kanda, S. Takano ; Jpn. J. Tribology, 52, 165(2007).
• 5)Y. Morita, T. Shibata, T. Onodera, R. Sahnoun, M. Koyama, H. Tsuboi, N. Hatakeyama, A. Endou, H. Takaba, M. Kubo, C. A. Del Carpio, A. Miyamoto ; Jpn. J. Appl. Phys., 47, 3032(2008).

タイトルに関連する用語 (4件)： 大気中 ,  アルゴン ,  CVDダイヤモンド ,  摩擦特性