抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「ロボットは東大に入れるか」の物理ソルバーは問題文と画像を入力とし,解答に必要な情報を述語論理形式(形式表現)に変換してシミュレータなどによって問題を解く。本論文では,述語項構造をもとに語彙の知識を用いて行う問題文の言語理解と画像理解には人手での解釈を必要とするが,自動化の範囲を広げた2015年度の物理ソルバーについて述べた。まず,力学問題だけを対象とする偏差値が46.5(42点)から59.0(62点)に大幅に向上したことを示した。次に,シミュレーションを用いた自動解答のために,限量子消去ツールSyNARCを拡張・利用し,基本的な状況に対する関係式を構築できるようにした。また,中間言語としてMapleとその上の関数群を導入することでシミュレーション用のモデルの自動生成を実現し,入力表現Modelicaを用いてシミュレータMapleSim上で計算を実行できるようにした。さらに,図形を対象とした自動解答の例として静的釣り合い問題を対象とするソルバーでは,形式表現中の要素と図形中の要素の対応関係を求め,図形要素の位置関係から要素間の関係を求めた。それによって物理法則を表す連立方程式を立て,数式処理ソルバーに入力して解答を生成する手順について説明した。