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J-GLOBAL ID：201702285703315702   整理番号：17A0603183

エンターテイメントを活用したセキュリティ強化:長いパスワードの記憶維持に必要な復習頻度の検討

著者 (5件)： 樋口和輝 (静岡大 情報) ,  佐野絢音 (静岡大 大学院総合科学技術研究科) ,  土屋貴史 (静岡大 大学院総合科学技術研究科) ,  藤田真浩 (静岡大 創造科学技術大学院) ,  西垣正勝 (静岡大 創造科学技術大学院)
資料名： 情報処理学会研究報告(Web)  (IPSJ Technical Report (Web))
巻： 2017  号： DPS-170  ページ： Vol.2017-DPS-170,No.7,1-6 (WEB ONLY)  発行年： 2017年02月23日 
JST資料番号： U0451A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： セキュリティとエンターテイメントの融合の一形態として,エンターテイメントの中にセキュリティ因子を埋め込む方法が提案されている。その一方式として著者らが行った先行研究の中では,パスワードをゲームのコマンドとして組み込むことによって,対戦ゲームの中でユーザに30文字前後の乱数パスワードを容易に覚えさせることに成功した。しかし,ユーザはゲーム終了後にはそのパスワードを忘却してしまっていた。そこで本研究では,対戦ゲームを通じて記憶したパスワードをユーザに長期に渡って定着させるために,対戦ゲームの終了後にパスワードの記憶の維持を促す別のゲームへと移行させるというアプローチを検討している。本稿では,その第一歩として,記憶の維持を促すゲームの実施間隔に関する実験を行った。具体的には,対戦ゲームで覚えたパスワードに対して,一定期間ごとにパスワードを再入力してもらう復習タスクを被験者に行ってもらい,被験者がパスワードの記憶を保持できるかを調査した。その結果,1日1回の復習間隔から1日ずつ復習間隔を広げていくことによって,16名全ての被験者が4日に1回の間隔で復習タスクを実施すれば,30文字前後の乱数パスワードの記憶を維持できることを確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： *娯楽 ,  *ヒューマンファクタ ,  *情報セキュリティ ,  因子 ,  *パスワード ,  学習 ,  コマンド方式 ,  *ゲーム
準シソーラス用語： *エンターテインメント ,  セキュリティ因子 ,  復習 ,  *対戦ゲーム

分類 (2件)： データ保護  (JD01020V) ,  ゲーム理論  (KA03060T)

引用文献 (4件)：

• 藤田真浩,山田眞子,西垣正勝:エンターテイメントを活用したセキュリティ強化:パスワード強化要素を組み込んだゲームの実装とその有効性,情報処理学会論文誌,Vol.57,No.12,pp.2711-2722(2016.12)
• Joseph, B. and Stuart, S.: Towards reliable storage of 56-bit secrets in human memory, Proc. 23rd USENIX Security Symposium, pp.607-623 (2014).
• Lancers(オンライン),入手先〈http://www.lancers.jp/〉 (参照 2017/02/01)
• 黒沢秀太,金岡晃:より強いパスワード設定へと導くパスワードメータの提案,情報処理学会研究報告,Vol.2014-SPT-8, No.34 (2014).

タイトルに関連する用語 (7件)： エンターテイメント ,  活用 ,  セキュリティ ,  強化 ,  パスワード ,  復習 ,  頻度