文献

J-GLOBAL ID：201702285927964052   整理番号：17A0514338

メダカの生殖・成長関連遺伝子群による下水処理過程の生物影響削減効果の評価

著者 (5件)： 北村友一 (国立研究開発法人土木研究所 水環境研究グループ) ,  真野浩行 (国立研究開発法人土木研究所 水環境研究グループ) ,  小森行也 (国立研究開発法人土木研究所 水環境研究グループ) ,  岡本誠一郎 (国立研究開発法人土木研究所 水環境研究グループ) ,  鈴木穣 (前 土木研究所(現 国土技術政策総合研究所 下水道部))
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 71  号： 7  ページ： III_161-III_169(J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 魚類繁殖に関係する有性生殖,成長関連遺伝子群を選出し,メダカを試験魚とする96時間の曝露実験から,活性汚泥処理,微生物保持担体処理での各遺伝子群の発現変動抑制効果の定量的評価を試みた.さらに,遺伝子発現レベルと産卵の関係解明のため,両処理水についてメダカ成魚による産卵実験を行った.その結果,下水試料に曝露された試験魚の有性生殖,成長関連遺伝子群へ及ぼす影響は,曝露区と対照区の試験魚の遺伝子発現強度の違いをユークリッド距離で示すことにより定量的に評価でき,流入下水でみられた有性生殖,成長関連遺伝子群への影響は,活性汚泥処理,後段の微生物保持担体処理により,水生生物の保全に係る水質環境基準の生物A類型の河川レベルまで低減された.産卵実験からは両処理水の産卵への悪影響は認められなかった.(著者抄録)

シソーラス用語： *下水処理水 ,  下水処理 ,  メダカ ,  遺伝子 ,  活性汚泥法 ,  生物学的水処理 ,  *水質基準 ,  水生生物 ,  毒性試験 ,  *リサイクル ,  環境影響
準シソーラス用語： *下水再利用 ,  曝露試験【毒性試験】

著者キーワード (5件)： Medaka ,  Sexual reproduction ,  growth ,  Microarray ,  Sewage treatment process

分類 (1件)： 下水道工学,廃水処理一般  (SC03010E)

引用文献 (24件)：

• 1) K. Komori, H. Tanaka, Y. Okayasu, M. Yasojima and C. sato : Analysis and occurrence of estrogen in wastewater in Japan, Water Science & Technology, 50(5) , 93-100, 2004
• 2) 南山瑞彦, 小森行也, 北村友一, 鈴木穣, 岡安祐司 : 下水道における生理活性物質の実態把握と制御に関する研究, 土木研究所資料 平成22年度下水道関係調査研究年次報告書集, pp. 195-224, 2011
• 3) 排水(環境水)管理のバイオアッセイ技術検討分科会 : 生物応答を用いた排水試験法(検討案), 平成26年3月
• 4) 山本裕史, 矢野陽子, 森田隼平, 西家早紀, 安田侑右, 田村生弥, 鑢迫典久 : 下水処理施設放流水中の残留塩素に着目した毒性同定評価, 土木学会論文集G(環境), Vol. 69, No. 7, pp. 375-384, 2013
• 5) Gerald T. Ankley; Richard S. Bennett; Russell J. Erickson; Dale J. Hoff; Michael W. Hornung; Rodney D. Johnson; David R. Mount; John W. Nichols; Christine L. Russom; Patricia K. Schmieder; Jose A. Serrrano; Joseph E. Tietge; Daniel L. Villeneuve : Adverse Outcome Pathways: a conceptual framework to support ecotoxicology research and risk assessment, Environ. Toxicol. Chem. 29(3), pp. 730-741, 2010

タイトルに関連する用語 (8件)： メダカ ,  生殖 ,  成長 ,  遺伝子群 ,  下水処理 ,  過程 ,  生物 ,  評価