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J-GLOBAL ID:201702286228840507   整理番号:17A0488106

明治前期の機械式計算器の開発に関する一考察

One Consideration about Development of Mechanical Calculators in Early Meiji Period
著者 (1件):
資料名:
巻: 39  ページ: 59-66  発行年: 2016年12月22日 
JST資料番号: Y0995A  ISSN: 1881-9095  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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明治時代の内国博覧会と特許の記録をもとに機械式計算機の開発状況を調査した。第1回(1877年)から第5回(1903年)までの内国博覧会で,48件の計算用具が褒賞されたが,多くは算盤であり,いずれも教育用具で実用性は乏しかった。特許制度の開始時から1902年までに,6件の機械式計算機の特許が登録されており,いずれも歯車や滑車などの機械機構からなり,算術演算が可能だった。その内の枡林謙治郎が発明した機械式ディジタル計算機について,特許明細をもとに機構の詳細を解説した。枡林の計算機はLeibnitzやタイガー計算機とは異なる歯車機構を用いており,米国の類似特許より特許登録が早く,先行例も見つかっていないことから独自性が高い発明と思われる。
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分類 (1件):
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引用文献 (17件):
  • 日本機械学会,2008.「自働算盤(機械式卓上計算機)パテント・ヤズ・アリスモメトール」,『機械遺産』,機械遺産 第30号,日本機械学会,6.
  • 山田明彦,2010.「明治時代に開発された我が国最初の計算機「自働算盤」」『Fundamentals Review』,Vol.4,No.3,105-112.
  • 内山昭,1983.『計算機歴史物語』,岩波新書,163.
  • 条野伝平編,1877.『明治十年内国勧業博覧会賞牌褒状授与人名録』,条野伝平,71p.
  • 第二回内国勧業博覧会事務局, 1882. 『第二回第二回(明治十四年)内国勧業博覧会審査評語 上』,内国勧業博覧会事務局,395p.
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