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J-GLOBAL ID：201702286282117670   整理番号：17A0727659

変化する瀬戸内海-水質の保全及び管理の観点から-ノリ漁場への栄養塩供給-下水処理場における栄養塩管理運転の試み-

著者 (1件)： 原田和弘 (兵庫県農林水産技術総合セ 水技セ)
資料名： 瀬戸内海  (Scientific Forum of the Seto Inland Sea)
号： 73  ページ： 17-19  発行年： 2017年03月 
JST資料番号： L1038B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 兵庫県の下水処理場からの放流先は瀬戸内海であり,ここではノリ養殖が行われている。栄養塩類が問題となった瀬戸内海では,下水道の普及や総量規制などによる有機汚染負荷の減少によって,海はきれいになったが,栄養塩の不足による養殖ノリの色落ちが問題となった。その対策として,下水処理場における運転管理の変更によって,脱窒抑制あるいは硝化抑制によって,養殖時期の窒素濃度を増加させる方法を採った。こうした下水処理水を受けやすい陸側の養殖ノリの方が沖より色調が良好である傾向が見られるが,その改善効果の数値化は難しい。

シソーラス用語： *養殖 ,  水質保全 ,  水質管理 ,  兵庫県 ,  *下水処理施設 ,  *運転管理 ,  脱窒 ,  硝化 ,  *窒素 ,  海洋汚濁 ,  下水処理水 ,  栄養塩類 ,  品質管理 ,  *海苔養殖 ,  色落ち ,  管理

分類 (4件)： 水質管理  (SB02050M) ,  下水,廃水の生物学的処理  (SC03060H) ,  水産増養殖一般  (FH04010N) ,  海藻類  (FJ13030N)

引用文献 (6件)：

• 山本民次・花里孝幸編著 (2015) 「海と湖の貧栄養化問題 水清ければ魚棲まず」, 地人書館, 東京, 195pp.
• 原田和弘・宮原一隆・近藤敬三 (2015) 下水処理施設の栄養塩管理運転に伴う周辺水域の溶存態無機窒素(DIN)濃度の動態. 兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告(水産編), 44, 29-33.
• 阿保勝之・樽谷賢治・原田和弘・宮原一隆・中山哲嚴・八木 宏 (2012) 加古川河口域ノリ養殖場に及ぼす陸域からの栄養塩供給の影響. 土木学会論文集B2(海岸工学), 68, 1116-1120.
• 古賀みな子 (2008) 「マニュアルにはない水質管理 お金をかけずに求められる水を」. 環境新聞社, 東京, 148pp.
• 宮川昌志・益井敏光・赤井紀子・末永慶寛・石塚正秀 (2015) 下水処理調整運転による栄養塩管理. 海洋と生物, 218, 261-268.

タイトルに関連する用語 (8件)： 瀬戸内海 ,  水質 ,  保全 ,  観点 ,  漁場 ,  栄養塩 ,  下水処理場 ,  試み