抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ある地域に何らかの施設を設ける際の立地場所を,住民の投票行動を想定して評価することを考える。二次元平面上の任意の地点(候補)と,それ以外のあらゆる地点との間での仮想的な一対一の比較を想定する。地域の住民は各々から最寄りとなる候補を選好するものとし,一対一の比較においてその過半数が選好する候補が優勢であるものとする。このとき,ある地点がほかの地点に対してどれだけ優勢であるか(劣勢でないか)という量を,その地点の潜在的な評価値と見る。住民の分布を所与としたとき,任意の地点が劣勢となるような対立候補の存在する領域を幾何学的に求め,その面積を解析的に導出する。さらに,この意味での評価値を最良にするような立地場所を求めた。その結果は,各住民にその住民がキャスティング・ボートを握る範囲を重みとした,重み付きの重心となることが明らかとなった。(著者抄録)