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J-GLOBAL ID:201702286767226705   整理番号:17A0678245

スラブ変成作用の地震学的撮像と中深度スラブ内地震の生成

Seismic imaging of slab metamorphism and genesis of intermediate-depth intraslab earthquakes
著者 (2件):
資料名:
巻:号: Apr  ページ: 4:12 (WEB ONLY)  発行年: 2017年04月 
JST資料番号: U0650A  ISSN: 2197-4284  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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スラブの変成作用との関係における中深度地震活動と沈み込むスラブ内部の地震学的撮像と中深度地震の生成に対するそれらの意味合いについての研究をレビューする。中深度の地震は,40~180kmの深度範囲内で二重地震帯を形成し,それらは含水鉱物が存在する場所でのみ発生し,特に脱水反応境界に沿って濃縮されている。最近の研究では,これらの地震の詳細な空間分布とスラブ変成作用との密接な関係が明らかにされている。冷たいスラブの地殻の圧力-温度経路は,大きなH2O生成率と正の全体積変化を伴うフェイス境界に遭遇し,これはフェイス境界の近くでの非常に活動的な地震活動を引き起こすと予想される。スラブ表面の80~90kmの深さの輪郭にほぼ平行な地殻中の上面地震帯は,東日本下の冷たい太平洋スラブで検出されており,恐らく大きなH2O生成速度を有するスラブ地殻の脱水に起因している。スラブ地殻内の地震低速度層は,この上面地震帯の深さまで続いており,この深度での脱水の相転移の証拠を提供する。スラブ内地震活動と密接に関連する同様の低速度沈み込み地殻は,いくつかの他の沈み込み帯でも検出されている。東北日本やチリ北部における地震トモグラフィの研究においても,二重地震帯の下面に沿ってP波低速層の存在することが明らかになった。しかし,蛇紋岩化したマントルに基づく予測とは対照的に,この層に沿ったS波速度は低くはない。地震異方性と細孔のアスペクト比は,このユニークな構造を生成する上で重要な役割を果たす可能性がある。さらに検証する必要があるが,下側の地震面に沿ったこれらの明確な低いP波速度の観測は,その層内における水和岩石または流体の存在を示唆している。これらの所見は,脱水に由来するH2Oが中深度のスラブ内地震を引き起こすという仮説を裏付ける。しかし,二重の発震機構がこれらの地震を引き起こしている可能性があり,地震破壊の開始は,H2Oからの局所的な過剰な間隙水圧によって引き起こされ,その後の破壊は,熱剪断不安定性を介して伝播している可能性がある。いずれの場合もスラブ由来のH2Oは,中深度の地震を生成する上で重要な役割を果たしている。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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地殻・上部マントルの構造・組成  ,  岩石圏の地球化学一般 
引用文献 (154件):

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