抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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層状コバルト酸化物Ca
3Co
4O
9(Co349)は,中高温域の熱電変換材料としての応用が期待されるが,実用化に向けて変換効率が十分ではなく,元素置換による向上が図られてきた。変換効率と関係するゼーベック係数等の熱電特性は,電子状態に大きく依存するが,元素置換による電子状態への影響は不明な点が多い。また,Co349はb軸の周期が非常に長いため,周期性を利用した理論解析では周期を近似する必要がある。そこで,本研究では,異なる近似周期比でモデル化した3つのCo349に対して,CaサイトをBiで置換した際の電子状態の変化を第一原理計算により評価した。結果として,Bi置換は,フェルミ準位近傍の状態密度に直接的な変化は及ぼさないものの,キャリアドープと構造の歪みによる変化が示唆された。(著者抄録)