抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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先ず,渦電流の基本的な性質について説明した。次に,異方性材料である炭素繊維強化プラスチック(CFRP)中を,渦電流がどのように流れるかについて述べ,最後に,CFRP中に発生させた渦電流を利用した近年の研究を紹介した。炭素繊維は導電性材料であるため,CFRPも導電性を有する。そのため,コイルが発生する交流磁界中にCFRPが配置されると,電磁誘導の法則により,CFRPには渦電流が発生する。渦電流は非接触で発生させることが可能であるため,低コストかつ短時間でCFRPの成形・加工や非破壊検査を行う目的で利用されている。非破壊検査法は1990年代から繊維破断や層間はく離などの損傷を検出する目的で研究されてきた。近年は,CFRPの成形時に発生する繊維のミスアライメントなどの不良を検出あるいは可視化するための試験法などの研究が行われている。