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J-GLOBAL ID：201702289255993147   整理番号：17A0514349

盤洲干潟における土壌への放射性セシウムの堆積・残留に影響を与える要因に関する検討

著者 (3件)： 湯谷賢太郎 (木更津高専 環境都市工学科) ,  兼子大明 (元木更津高専 環境都市工学科) ,  福地健一 (木更津高専 基礎学系)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 71  号： 7  ページ： III_259-III_266(J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 干潟における福島第一原発事故由来の放射性セシウムの堆積・残留傾向を調べるため,千葉県木更津市の盤洲干潟において土壌放射性セシウム濃度の測定を行った.得られた土壌放射性セシウム濃度の最大値は70Bq/kg-乾土であり,周辺自治体が2011年当時に測定した土壌放射性セシウム濃度と半減期補正後に比較して同程度の値であった.また,¹³⁴Cs/¹³⁷Csの値は0.40~0.79となり,原発事故以前の放射性セシウムが残留していることが示唆された.放射性セシウム濃度に影響を及ぼす要因について,測定により得られた実測放射性セシウム濃度,原発事故由来と仮定した濃度,原発事故以前から存在したと仮定した濃度のそれぞれを目的変数としてステップワイズ法による重回帰分析を行ったところ,それぞれ異なる組み合わせの変数が選択されたが,強熱減量は全てのケースで選択された.(著者抄録)

シソーラス用語： *セシウム同位体 ,  放射性同位体 ,  *干潟 ,  千葉県 ,  原子炉事故 ,  福島県 ,  濃度 ,  多重回帰分析 ,  *放射能汚染 ,  土壌汚染 ,  残留濃度 ,  *盤洲干潟 ,  木更津市 ,  東電福島第一原子力発電所事故 ,  *セシウム放射性同位体
準シソーラス用語： ステップワイズ回帰 ,  福島第一原発事故 ,  *放射性セシウム

著者キーワード (6件)： radiocesium ,  ¹³⁴Cs ,  ¹³⁷Cs ,  Banzu tidal flat ,  intertidal zone ,  sediments

分類 (2件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K) ,  海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (20件)：

• 1) 石川奈緒,内田滋夫,田上恵子:放射性セシウムの水田土壌への吸着挙動における粘土鉱物の影響,RADIOISOROPES,Vol. 56,pp. 519-528,2007.
• 2) 日本原子力研究開発機構:「福島第一原子力発電所事故に伴う放射性物質の第二次分布状況等に関する調査研究」成果報告書(第2編) 放射線量等分布マップ関連調査研究,2013.
• 3) 中尾淳:セシウムの土壌吸着と固定,学術の動向,Vol. 17,No. 10,pp. 40-45,2012.
• 4) 田中万也,坂口綾,岩谷北斗,高橋嘉夫:福島第一原子力発電所事故由来の放射性セシウムの環境中での移行挙動とミクロスケールでの不均質性,放射化学,Vol. 27,pp. 12-19,2013.
• 5) Yamashiki, Y., Onda, Y., Smith, H. G., Blake, W. H., Wakahara, T., Igarashi, Y., Matsuura, Y. and Yoshimura, K. : Initial flux of sediment-associated radiocesium to the ocean from the largest river impacted by Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant, Scientific Reports, Vol. 4, Article No. 3714, 2014.

タイトルに関連する用語 (6件)： 盤洲干潟 ,  土壌 ,  放射性セシウム ,  堆積 ,  残留 ,  要因