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J-GLOBAL ID:201702289494651028   整理番号:17A0865859

HDAC6選択的阻害剤ツバシンはウイルスRNA合成の減少により日本脳炎ウイルスの複製を減少させる

Tubacin, an HDAC6 Selective Inhibitor, Reduces the Replication of the Japanese Encephalitis Virus via the Decrease of Viral RNA Synthesis
著者 (9件):
資料名:
巻: 18  号:ページ: WEB ONLY  発行年: 2017年05月 
JST資料番号: U7038A  ISSN: 1422-0067  CODEN: IJMCFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: スイス (CHE)  言語: 英語 (EN)
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神経炎フラビウイルスである日本脳炎ウイルス(JEV)は,東アジアおよび東南アジアで毎年3万以上の日本脳炎(JE)症例を引き起こす。ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)はヒストンおよび非ヒストンタンパク質のリジンアセチル化を調節し,炎症および抗ウイルス免疫応答を含む多くのプロセスを調節する。本研究では,JEVに対する宿主標的剤としての非選択的HDAC阻害剤および選択的HDAC阻害剤の抗ウイルス活性を調べた。その結果,HDAC阻害剤の中でも,選択的なHDAC6阻害剤(ツバスタチンA(TBSA)およびツバシン)は,JEV誘発細胞変性効果,アポトーシス,ヒト小脳髄芽腫細胞のウイルス収量の減少を濃度依存的に阻害した。ウイルス収量の50%阻害濃度(IC50)値は,テバシンについて0.26μM,TBSAについて1.75μMであった。ツバシン(IC50は1.52μM)は,有意に細胞内感染性ウイルス粒子の産生を遮断したが,TBSAはしなかった。添加時間検定では,同時(IC50が4.88μM)および治療後(IC50が2.05μM)に比べて,抗ウイルス活性の最大の効力が,ツバシン(IC50が1.89μM)の前処置によって得られた。興味深いことに,ツバシンはHDAC6基質Hsp90の過アセチル化を誘導し,Hsp90とJEV NS5タンパク質との相互作用を減少させた。Novobiocin(Hsp90阻害剤)は,JEV感染細胞におけるNS5タンパク質量とウイルス複製を減少させた。一方,ツバシンは,感染細胞でNS5発現とアンチセンスRNAゲノム合成を抑制した。ツバシン誘導Hsp90過アセチル化は,JEV複製におけるNS5活性に影響を及ぼすことが示唆された。したがって,テバシンはJEV感染に対する予防的および治療的活性を示し,JEVに対する宿主-標的化剤として高い可能性を有していた。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
ウイルス感染の生理と病原性  ,  抗ウイルス薬の基礎研究 

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