抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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建築物の点検・調査に関わるドローン技術活用の試み,ドローンの技術動向と実証実験の状況,及び建築維持保全への適用性について紹介した。各府省庁が主導的に導入を推進しているドローン関連技術動向を紹介しながら,建築物を対象としたドローン利活用の検討はほとんどなされていないと述べた。ドローンによる建築調査事例を2つ紹介した。1)RC造集合住宅における調査:2016年6月,建築研究所が調査主体となり,日本建築学会の協力を得て,2機のドローンを活用したRC造集合住宅(解体物件,4階建て,築40年以上)の劣化調査で,ソニーα6000により,RC造集合住宅の南北壁面及び屋根面の劣化調査状況を撮影した。取得データはPhoto Scanソフトにより2D画像から3D点群モデルを構築,その後オルソ画像に変換し,ひび割れの分布について検討した。2)軍艦島におけるRC造建築物の調査:JCI委員会における端島調査の一環として,RC造建築物である3号棟,30号棟についてドローンにより撮影を行った。最後に,建築分野でのドローン利活用の可能性として,ドローンを活用した建築保全技術(案)を示し,高層建築物における外壁目視点検困難部位や調査面積が広い場合における可視カメラや赤外線カメラ等を搭載したドローンの有効性を述べた。