文献

J-GLOBAL ID：201702291229490315   整理番号：17A0514245

高炉スラグ細骨材のコンクリートの硬化物性向上効果に関する研究

著者 (4件)： 齊藤和秀 (竹本油脂株式会社 第三事業部) ,  吉田亮 (名古屋工業大学 大学院 社会工学専攻) ,  吉澤千秋 (JFEミネラル株式会社 製鉄関連事業部 技術サービス部) ,  梅原秀哲 (名古屋工業大学 大学院 社会工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 E2(材料・コンクリート構造)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. E2 (Materials and Concrete Structures) (Web))
巻： 72  号： 4  ページ： 355-367(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0203A  ISSN： 2185-6567  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高炉スラグ細骨材を用いることで,コンクリートの長期強度増進,乾燥収縮低減,中性化抑制等の硬化物性向上効果が得られることが知られている.本研究では,高炉スラグ細骨材の硬化物性向上のメカニズムを解明することを目的として,粒径の違いに着目し,モルタルの硬化物性に対する各粒径の特性を検討した.その結果,高炉スラグ細骨材は粒径が小さいほど強度増進や乾燥収縮低減の効果が高く,特に0.045mm程度以下の粒径の効果が高いことを明らかにした.次に,0.045mm程度以下の粒径の含有量がコンクリートの硬化物性に与える影響を検証した.その結果,0.045mm程度以下の粒径として高炉スラグ微粉末を5%程度加えることにより,圧縮強度が顕著に増進すること,および乾燥収縮や中性化に与える影響は小さいことを明らかにした.(著者抄録)

シソーラス用語： 人工骨材 ,  細骨材 ,  乾燥収縮 ,  中性化 ,  微粉体 ,  粒度依存性 ,  粒径 ,  コンクリート ,  圧縮強さ ,  *高炉セメント ,  *高炉スラグ ,  高炉スラグ骨材 ,  高炉スラグ微粉末 ,  長期強度 ,  機械的性質 ,  強度

著者キーワード (5件)： blast-furnace slag fine aggregate ,  blast-furnace slag powder ,  drying shrinkage ,  compressive strength ,  carbonation

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (19件)：

• 1) 吉澤千秋:高炉スラグ細骨材の現状と課題,コンクリートテクノ,Vol. 24,No. 12,pp. 29-34,2005.12.
• 2) 上野敦,國府勝郎,宇治公隆:スラグ細骨材を用いたコンクリートの品質向上に関する研究,土木学会論文集E,Vol. 62,No. 2,pp. 462-476,2006.6.
• 3) 齊藤和秀,木之下光男,伊原俊樹,吉澤千秋:高炉スラグ細骨材を使用した耐久性向上コンクリートの性質,コンクリート工学年次論文集,Vol. 31,No. 1,pp. 139-144,2009.
• 4) 金子宝以,今本啓一,清原千鶴,石川あゆこ:高炉スラグ細骨材を用いたコンクリート実大壁における収縮挙動,コンクリート工学年次論文集,Vol. 37,No. 1,pp. 415-420,2015.
• 5) 臼井達哉,宮原茂禎,丸屋剛,大友健:異なる養生温度条件下における高炉セメントコンクリートの乾燥収縮ひずみ特性土木学会第69回年次学術講演会,V-333,pp. 665-666,2014.

タイトルに関連する用語 (4件)： コンクリート ,  硬化物 ,  向上効果 ,  研究