文献

J-GLOBAL ID：201702292188715098   整理番号：17A0333117

エンジンの振動屈曲に耐える高強度アルミワイヤーハーネス

High-Strength Aluminum Wires for Low-Voltage Automotive Engine Wiring Harnesses

著者 (5件)： 田口欣司 (オートネットワーク技術研究所) ,  嶋田高信 (オートネットワーク技術研究所) ,  吉本潤 (住友電装) ,  桑原鉄也 (住友電気工業) ,  赤祖父保広 (富山住友電工)
資料名： SEIテクニカルレビュー  (住友電気)
号： 190  ページ： 117-122  発行年： 2017年01月 
JST資料番号： F0314A  ISSN： 1343-4330  CODEN： SUDEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 自動車排出ガスによる環境への影響の懸念から,燃費向上のために自動車の軽量化が図られている。ワイヤーハーネスも軽量化のため,電線の導体を銅からアルミへの変更が進められている。しかし,従来のアルミ電線では導体強度が不足し,0.35mm²や0.5mm²といった細径サイズやエンジン領域での適用ができず,制約が出ている。そこで,我々は,銅と同等以上の強度を有する高強度アルミ合金電線の開発に,業界で初めて成功し,エンジンワイヤーハーネス用0.35mm²電線を皮切りに2015年4月より生産を開始した。開発した電線用の高強度アルミ合金は,目標特性とした引張強さ220MPa,導電率50%IACSを見込んで6000系の時効析出型アルミ合金をベースに,添加成分量を整え,また合金中のMg₂Si化合物の析出状態を詳細に調査して,時効条件を選定し,目標を上回る引張強さ250MPaと導電率52%IACSを実現した。(著者抄録)

シソーラス用語： *ワイヤリングハーネス ,  *自動車 ,  *軽量化 ,  アルミニウム合金 ,  時効硬化 ,  電力ケーブル ,  コネクタ ,  耐振性 ,  高力アルミニウム合金 ,  *改変
準シソーラス用語： *ワイヤハーネス ,  高強度アルミニウム合金 ,  電気ケーブル ,  耐振動性

分類 (2件)： 電線・ケーブル  (NA05020S) ,  電装品  (QG03070C)

引用文献 (4件)：

• 日本アルミニウム協会 編、アルミニウムハンドブック、第7版(2007)
• Yasuyuki Otsuka etc., Development of Aluminum Wire for Low-Voltage Automotive Wiring Harnesses(SAE International) (2012)
• 山野能章、「アルミハーネスの開発」、SEIテクニカルレビュー第179号、 p81-88(July 2011)
• 西村直也、「アルミハーネス」、SEIテクニカルレビュー第185号、 p4-9 (July 2014)

タイトルに関連する用語 (4件)： 屈曲 ,  高強度 ,  アルミ ,  ワイヤーハーネス