抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
マグネシウム合金のhcp構造に起因する難加工性を克服するために,組織制御からのアプローチが進められており,加工性に優れたbcc構造であるβ相を形成させる技術が開発された。これは,LiやScを添加することによるが,この種の合金ではさらに熱処理によって高い強度のα相を生成させることができ,加工性と強度の両方を達成することができる。このようなマグネシウム合金の開発において,著者らはMg-Sc合金において形状記憶効果や超弾性の性質が発現することを見出した。本稿でその概要を記した。Mg-20.5Sc合金の調製(溶解,鋳造,熱間圧延,冷間圧延),引張試験,曲げ試験,結晶構造解析および金属組織観察を行なった。機械的試験から,この材料が形状記憶効果と超弾性効果を有することを示した。形状記憶合金として知られているNi-Ti合金と比べ比重が1/3程度であり,軽量形状記憶合金として興味ある材料であることを示唆した。