文献

J-GLOBAL ID：201702295787194729   整理番号：17A0973434

Cu-Ni-X(X=Co,Fe)合金の微細組織と磁気特性に対する添加元素の影響

The Influence of Additive Elements on Microstructure and Magnetic Properties of Cu-Ni-X (X=Co, Fe) Alloys

著者 (3件)： 坂倉響 (横浜国大 大学院工学府) ,  KIM Jun-seop (横浜国大 大学院工学研究院) ,  竹田真帆人 (横浜国大 大学院工学研究院)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 56  ページ： 106-110  発行年： 2017年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 強磁性原子Fe,Ni,Coを非磁性の母相中に粒子分散したナノグラニュラー磁性体が注目されている。本研究では,非磁性の銅母相に20at%までのFe,Ni,Coを固溶した合金に時効処理を施し,微細組織観察,磁気特性,および第一原理計算による電子構造解析を行った。Cu₈₀-Ni₁₅-Co₅合金を975°Cで等温時効すると,時効時間の増加と共に強磁性元素リッチ析出粒子が現れた。Cu₈₀-Ni₁₅-Co₅合金およびCu₈₀-Ni₁₅-Fe₅の析出粒子は強磁性であり,これらの合金の磁気特性はこれらの磁性粒子に影響されることが示唆された。保磁力は,時効初期に最大ピークを示し,その後小さくなった。Curie温度は析出粒子の影響を受けなかった。

シソーラス用語： 粒状材 ,  ナノ構造 ,  *磁性合金 ,  *銅合金 ,  ニッケル添加合金 ,  コバルト添加合金 ,  鉄添加合金 ,  分散【dispersion】 ,  *微細構造 ,  *磁気的性質 ,  時効処理 ,  析出物 ,  強磁性 ,  電子構造 ,  ab initio法 ,  保磁力 ,  Curie温度 ,  SQUID ,  磁気天秤 ,  磁気モーメント
準シソーラス用語： ナノグラニュラー ,  粒子分散 ,  微細組織 ,  磁気特性 ,  ナノ析出物 ,  第一原理計算

分類 (2件)： 組織的硬化現象  (WB01020C) ,  磁気的性質  (WB02020J)

引用文献 (7件)：

• 米澤徹:表面技術,59(2008),712-717.
• J. Q. Wang, G. Xiao : Phys. Rev., B 49 (1994), 3982-3996.
• J. Q. Xiao, J. S. Jiang, C. L. Chien : Phys. Rev. Lett., 68 (1992), 3749-3752.
• N. Omari, H. Lassri, A. Fnidiki, M. Abid, E. K. Hlil : J. Magn. Magn. Mater., 343 (2013), 108-111.
• 金俊燮,水口将輝,竹田真帆人:銅と銅合金,54(2015),41-44.

タイトルに関連する用語 (7件)： Cu ,  Ni ,  Fe ,  合金 ,  微細組織 ,  磁気特性 ,  添加元素