特許
J-GLOBAL ID:201703008152404190

炭化水素油用水素化分解触媒、水素化分解触媒の製造方法、及び水素化分解触媒を用いた炭化水素油の水素化分解方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 特許業務法人R&C
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2016-197637
公開番号(公開出願番号):特開2017-006921
出願日: 2016年10月05日
公開日(公表日): 2017年01月12日
要約:
【課題】中間留分を高収率で得ることができる炭化水素油用水素化分解触媒、水素化分解触媒の製造方法、及び水素化分解触媒を用いた水素化分解法を提供する。【解決手段】ジルコニウム原子及び/又はハフニウム原子が超安定Y型ゼオライトの骨格の一部を構成する骨格置換ゼオライト-1を含む担体と、該担体に担持された水素添加性金属成分とを含む炭化水素油用水素化分解触媒、及びその製造方法に関する。水素化分解触媒においては、VGO、DAO等の重質炭化水素油のメソポアへの拡散が容易であり、分解活性が改善されており、チタン及び/又はジルコニウムを担持したゼオライトを用いて調製した触媒に比べ、高い収率で中間留分を得るが可能である。【選択図】図1
請求項(抜粋):
超安定Y型ゼオライトを含有する担体に担持された水素添加性金属成分を含む炭化水素油用水素化分解触媒であって、 前記超安定Y型ゼオライトは、ゼオライト骨格を構成するアルミニウム原子の一部がジルコニウム原子及び/又はハフニウム原子で置換されている骨格置換ゼオライト(以下、骨格置換ゼオライト-1と称する)であり、 前記ゼオライト-1は、ジルコニウム原子及び/又はハフニウム原子を酸化物基準の計算で0.1〜5質量%含み、 下記相対中間留分収率が95%以上である炭化水素油用水素化分解触媒: (相対中間留分収率) 炭化水素油を原料油として用い、水素分圧13MPa、液空間速度0.26hr-1、水素対油比(水素/油比)1250Nm3/kL、反応温度370°Cの条件で水素化分解し、下記式(3)により中間留分収率を求め、下記水素化分解触媒Aを用いて水素化分解を行ったときに得られた前記中間留分収率を100とした場合の前記中間留分収率の相対値を相対中間留分収率とする; 式(3):中間留分収率(%)={(生成油における、沸点が149°C〜375°Cの留分の含有量(kg))/(全生成油量(kg))}×100 (水素化分解触媒A) Al2O3基準で6.8質量%のアルミン酸ナトリウム水溶液40kgを、Al2O3基準で、2.4質量%の硫酸アルミニウム水溶液40kgと混合して得られた生成物に水を加えてAl2O3濃度を10質量%に調整した後、pHを、アンモニア水で10.5に調整し、ニーダーで混練して得られたアルミナ混合物と下記ジルコニウム置換型ゼオライト(USY(A))とを乾燥質量比で1:1となるように混合し、直径1.8mmの円柱状に成形し、550°Cで3時間焼成して担体Aを調製し、前記担体Aを、水素化活性金属成分である三酸化モリブデン201.3g及び炭酸ニッケル90.4gに水700mlを加えて調製された水溶液に浸し、空気中550°Cで1時間焼成し得られた触媒を水素化分解触媒Aとする; (ジルコニウム置換型ゼオライト(USY(A))) SiO2/Al2O3モル比が5.2、単位格子サイズが2.466nm、比表面積が720m2/g、Na2Oの含有量が13.0質量%であるNaYゼオライト50.0kgを、60°Cの水500リットルに懸濁し、硫酸アンモニウム14.0kgを加えることにより、前記NaYゼオライトに含まれるナトリウムの65%がアンモニウムイオンにイオン交換されたY型ゼオライト(NH465Y)を調製し、 前記Y型ゼオライト(NH465Y)40kgを飽和水蒸気雰囲気中において670°Cで1時間焼成して得られた水素-Y型ゼオライトを60°Cの水に懸濁し、硫酸アンモニウム49.0kgを加え、前記NaYゼオライトに含まれるNaの95%がNH4にイオン交換されたY型ゼオライト(NH495Y)を調製し、 前記Y型ゼオライト(NH495Y)33.0kgを飽和水蒸気雰囲気中にて650°Cで1時間焼成し、SiO2/Al2O3モル比が5.2、Na2Oの含有量が0.60質量%である超安定化Y型ゼオライト(USY(a))を調製し、 前記超安定化Y型ゼオライト(USY(a))26.0kgを60°Cの水に懸濁し、25質量%の硫酸61.0kgを添加することにより超安定化Y型ゼオライト(USY(b))を調製し、 前記超安定化Y型ゼオライト(USY(b))を600°Cで1時間焼成して超安定化Y型ゼオライト(USY(c))を調製し、 前記超安定化Y型ゼオライト(USY(c))1kgを、25°Cの水に懸濁し、懸濁液のpHを、25質量%の硫酸を用いて1.6に調整し、18質量%の硫酸ジルコニウムを含む溶液86gを混合することにより得られたジルコニウム置換型ゼオライトをジルコニウム置換型ゼオライト(USY(A))とする。
IPC (5件):
B01J 29/89 ,  B01J 37/04 ,  B01J 37/08 ,  B01J 35/10 ,  C10G 47/16
FI (5件):
B01J29/89 M ,  B01J37/04 102 ,  B01J37/08 ,  B01J35/10 301A ,  C10G47/16
Fターム (68件):
4G169AA03 ,  4G169AA08 ,  4G169AA09 ,  4G169BA07A ,  4G169BA07B ,  4G169BC50A ,  4G169BC50B ,  4G169BC51A ,  4G169BC51B ,  4G169BC52A ,  4G169BC52B ,  4G169BC59A ,  4G169BC59B ,  4G169BC68A ,  4G169BC68B ,  4G169CC05 ,  4G169DA06 ,  4G169EA02Y ,  4G169EC27 ,  4G169FA01 ,  4G169FA02 ,  4G169FB06 ,  4G169FB14 ,  4G169FB17 ,  4G169FB30 ,  4G169FC02 ,  4G169FC04 ,  4G169FC05 ,  4G169FC07 ,  4G169FC08 ,  4G169ZA05A ,  4G169ZA05B ,  4G169ZA33A ,  4G169ZA33B ,  4G169ZC04 ,  4G169ZD06 ,  4G169ZF05A ,  4G169ZF05B ,  4H129AA02 ,  4H129CA01 ,  4H129CA07 ,  4H129CA09 ,  4H129CA11 ,  4H129CA19 ,  4H129CA21 ,  4H129CA25 ,  4H129DA21 ,  4H129KA12 ,  4H129KB03 ,  4H129KB04 ,  4H129KB05 ,  4H129KC03X ,  4H129KC03Y ,  4H129KC10X ,  4H129KC15X ,  4H129KC15Y ,  4H129KC18X ,  4H129KC18Y ,  4H129KC33X ,  4H129KC33Y ,  4H129KD10X ,  4H129KD10Y ,  4H129KD15Y ,  4H129KD24Y ,  4H129KD44Y ,  4H129LA09 ,  4H129LA10 ,  4H129NA23
引用特許:
審査官引用 (5件)
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