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J-GLOBAL ID：201802213100934616   整理番号：18A2010388

分子性遷移金属触媒の集積化による反応駆動システムの開発

著者 (1件)： 浜坂剛 (自然科学研究機構 分子科研)
資料名： 化学と工業  (Chemistry & Chemical Industry)
巻： 71  号： 11  ページ： 956-957  発行年： 2018年11月01日 
JST資料番号： F0107A  ISSN： 0022-7684  CODEN： KAKTAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 分子構造の変化を伴わず,その集合状態により触媒機能を制御する例はほとんど知られていない。一方,生体内では,リン脂質の自己組織化により形成する脂質二重膜を活用することで,水中において常湿・常圧という極めて穏やかな条件で効率的な有機分子変換反応を実現している例が知られている。筆者らは,遷移金属錯体に対して親水性基および疎水性基を導入した両親媒性分子が自己組織化することで,触媒活性をもつ二分子膜構造体が構築できれば,単分子ではもち得ない新たな触媒機能が得られると着想し,研究を展開している。本稿では,両親媒性ピンサー型錯体の自己組織化による二分子膜ベシクルの構築と,水中での触媒反応への応用について紹介する。(著者抄録)

シソーラス用語： 自己組織化 ,  *分子 ,  触媒活性 ,  ベシクル ,  *自己組織系 ,  パラジウム錯体 ,  分子構造 ,  X線回折 ,  計算機シミュレーション ,  マイクロリアクタ ,  *二分子層 ,  触媒反応 ,  Sonogashira反応 ,  *パラジウム触媒 ,  クロロ錯体
準シソーラス用語： ナノリアクタ ,  *二分子膜 ,  分子動力学計算 ,  *両親媒性分子

分類 (2件)： 貴金属触媒  (CB06122I) ,  白金族元素の錯体  (CE01100E)

物質索引 (4件)： 1,5-ジドデシル-2,4-ビス[[4-[[2-[2-(2-メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]メチル]フェニル]イミノメチル]ベンゼン ,  2,9-ビス(4-ドデシルフェニル)-5,6-ビス[2-[2-(2-メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]-1,10-フェナントロリン ,  2,9-ビス[4-[2-[2-(2-メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]フェニル]5,6-ビス(ドデシルオキシ)-1,10-フェナントロリン ,  1,5-ビス[[[4-[[2-[2-(2-メトキシエトキシ)エトキシ]エトキシ]メチル]フェニル]イミノ]メチル]-2,4-ビス[[(4-ドデシルフェニル)イミノ]メチル]ベンゼン

引用文献 (4件)：

• E. Busseron, Y. Ruff, E. Moulin, N. Giuseppone, Nanoscale 2013, 5, 7098.
• J. P. Hill, W. Jin, A. Kosaka, T. Fukushima, H. Ichihara, T. Shimomura, K. Ito, T. Hashizume, N. Ishii, T. Aida, Science 2004, 304, 1481.
• a) G. Hamasaka, T. Muto, Y. Uozumi, Angew. Chem. Int. Ed. 2011, 50, 4876; b) G. Hamasaka, T. Muto, Y. Uozumi, Dalton Trans. 2011, 40, 8859; c) F. Sakurai, G. Hamasaka, Y. Uozumi, Dalton Trans. 2015, 44, 7828.
• G. Hamasaka, T. Muto, Y. Andoh, K. Fujimoto, K. Kato, M. Takata, S. Okazaki, Y. Uozumi, Chem. Eur. J. 2017, 23, 1291.

タイトルに関連する用語 (5件)： 分子性 ,  遷移金属触媒 ,  集積化 ,  駆動システム ,  開発