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J-GLOBAL ID：201802215194690292   整理番号：18A1339596

原油自噴地域の原核生物の群集構造解析と好気性および嫌気性原油分解細菌の培養

Prokaryotic Community Analysis of Crude Oil Artesian Area and Cultivation of Indigenous Aerobic-Anaerobic Petroleum Degrading Microorganisms

著者 (8件)： 井口晃徳 (新潟薬科大学応用生命科学部応用生命科学科) ,  森亮太 (新潟薬科大学応用生命科学部応用生命科学科) ,  鈴木浩史朗 (新潟薬科大学応用生命科学部応用生命科学科) ,  橋本健太郎 (新潟薬科大学応用生命科学部応用生命科学科) ,  野村一樹 (新潟薬科大学応用生命科学部応用生命科学科) ,  林真由美 (新潟薬科大学応用生命科学部応用生命科学科) ,  小瀬知洋 (新潟薬科大学応用生命科学部応用生命科学科) ,  重松亨 (新潟薬科大学応用生命科学部応用生命科学科)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 73  号： 7  ページ： III_165-III_173(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 新津川原油自噴地域に生息する好気性および嫌気性オクタデカン分解細菌の培養と原核生物の群集構造解析を行った. 新津川土壌の好気性細菌についての分離培養では, 既知のアルカン分解細菌と近縁な細菌が高頻度で培養されてきた一方, 目レベルや科レベルといった高次の未培養系統分類群に属する細菌も75株中4株培養された. また原核生物群集構造解析において, 多様な分類群に属する16S rRNA遺伝子配列が検出された. 新津川底泥試料を植種した, オクタデカンと酢酸を主たる炭素源とした合成廃水を供給するCSTRにおいて, 集積培養した試料の原核生物の群集構造解析を行った結果, Methanosarcina属古細菌, 未分類Bacteroidales目細菌, Paludibacter属細菌の配列が高い頻度で検出された. 嫌気的アルカン分解において重要と考えられているアルキルコハク酸シンターゼのサブユニットをコードするassA遺伝子のPCR-RFLP解析の結果, CSTR内にはassA遺伝子を持つアルカン分解に関与する複数種の生物が存在している可能性が示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： *油田 ,  油汚染 ,  *含油廃水 ,  河川 ,  河川汚濁 ,  土壌汚染 ,  *微生物分解 ,  嫌気性菌 ,  好気性菌 ,  原核生物 ,  アルカン ,  細胞培養 ,  新潟県 ,  PCR法 ,  ヌクレオチド配列 ,  集積培養 ,  細菌群集構造 ,  16SrRNA遺伝子配列 ,  メタノサルシナ属 ,  RFLP法 ,  分解菌 ,  *廃棄物 ,  *液状廃棄物 ,  水質汚濁 ,  微生物 ,  メタン生成古細菌
準シソーラス用語： Methanosarcina ,  RFLP ,  PCR-RFLP法 ,  好気性分解 ,  分解細菌

著者キーワード (5件)： 自噴原油 ,  アルカン分解細菌 ,  分離培養 ,  原核生物群集構造 ,  assA遺伝子

分類 (2件)： 河川汚濁  (SB02020F) ,  油田,ガス田;油,ガス資源  (UA01110V)

物質索引 (1件)： オクタデカン

引用文献 (25件)：

• 1) 新潟市 : 新・新潟歴史双書 3, 石油王国・新潟, 第二章 近代石油産業の成立, pp. 28-94, 2008.
• 2) 田村崇晃, 田村優喜, 猪狩友梨, 鈴木和将, 小瀬知洋, 川田邦明, 新津川の底質中における炭化水素類の分布, 第44回日本水環境学会年会講演集, pp. 13, 2010.
• 3) Thomas, J. M., C. L. Bruce, V. R. Gordy, K. L. Duston, S. R. Hutchins, J. L. Sinclair and C. H. Ward, Assessment of the microbial potential for nitrateenhanced bioremediation of a JP-4 fuel-contaminated aquifer, J. Industrial Microbiol. Biotechnol., Vol. 18, Issue 2/3, pp. 213-221, 1997.
• 4) Cole, J. R., B. Chai, R. J. Farris, Q. Wang, S. A. Kulam, D. M. McGarrell, G. M. Garrity, and J. M. Tiedje, The Ribosomal Database Project (RDP-II): sequences and tools for high-throughput rRNA analysis, Nucleic Acids Res., Jan 1; 33 (Database Issue): D294-D296, 2005.
• 5) Shigematsu, T., Y. Tang, H. Kawaguchi, K. Ninomiya, J. Kijima, T. Kobayashi, S. Morimura, K. Kida, Effect of dilution rate on structure of a mesophilic acetate-degrading methanogenic community during continuous cultivation, J. Biosci. Bioeng, Vol. 96, No. 6, pp. 547-558, 2003.

タイトルに関連する用語 (10件)： 原油 ,  自噴 ,  地域 ,  原核生物 ,  群集構造 ,  解析 ,  好気性 ,  嫌気性 ,  分解細菌 ,  培養