抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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クスノキ科クロモジ属の落葉性低木であるオオバクロモジは香気成分に様々な生理活性作用が知られており,その成分に季節変動が見られることや部位の違いによって成分が異なることが明らかにされている。本研究では,より詳細な成分組成を明らかにすることを目的として,開葉前後の成分変化を部位ごとに分析した。山形大学演習林のオオバクロモジ10個体から2017年5月,7月,10月に枝葉を採取し,部位ごとに分けて,n-ヘキサン抽出を行った。GC-MSとGC-FIDを用いて各部位の成分組成と,主成分のLinaloolの光学異性体比を分析した。小枝,樹皮,葉,材では前報と同様の成分が確認され,成分の収量に季節変動があることが示された。今回新たに分析した葉芽は,葉と異なる成分組成を示し,Linaloolの光学異性体比が葉と異なる個体も存在した。従って,葉芽から葉への成長過程で成分の組成が変化していく可能性が示された。(著者抄録)