抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在,家や建物のドアは,一般的に物理的な鍵を用いる。また,入室管理として,暗証番号の入力を用いるシステムが存在する。しかし,その行為自体,ドアの開閉とは無関係で,余分な行為となる。そこで,本研究では,ドアノブをスマート化し,物理的な鍵の代替として,人間が行う自然な行為=ドアノブへの把持行為の中で,開錠が可能となる握掌画像に基づいた個人認証システムを開発した。我々は,ドアノブへの把持行為により見える掌紋・指のしわの画像を握掌画像と定義し,その画像を用いて個人識別を行った。掌紋と指部分の画像から,それぞれSIFT特徴量を用い,入力画像と登録画像のSIFT特徴点を比較し,対応する特徴点同士を結んだ線をSIFT対応線とした。この対応線の数を用いた認証を指SIFT認証と掌SIFT認証と称する。更にそれぞれの画像のエッジを検出し,エッジ特徴線のパターンマッチングによる認証を指特徴線認証と掌特徴線認証とした。28人の握掌画像の実験結果より,それぞれの認証方法による結果を示すとともに,これらの認証スコアを統合した方法を提案し,その有効性を示す。本提案手法による識別方法でEER=5.7%という結果を得,握掌画像による個人識別の可能性を確かめた。(著者抄録)